第3話 初戦闘と新たな武器
モンスターハウスからの脱出を遂げた2人は、ティエリと
「
「だからもし
「それに
ふーん、
「ところでティエリは最後にどこの階層にいたの?」
「私は19層にいました。だから20層に向かえば合流できるはずです。」
「え、そんな深くまで潜ってたの!?」
「はい、私は一応"
特に大したことのないように、首からチェーンに繋がれた輝く証を見せる
そんなすごい冒険者だったのか、冒険者には上から順に
と位が与えられている。
「とはいっても2人でここまで来るのはさすがに無茶でした。おかげで奇襲を受けてこんな状況に」
「ですが奇襲を仕掛けてきたあのモンスター、ギルドの
異様な生物?モンスターなんて大体異様じゃないのかな?まだ見たことがないけど。
2人の会話は突然打ち切られる
ゾアッ———鋭い殺気に2人は鳥肌を立てる
「前から来ます。リュウシンはまだモンスターを見たことがありませんでしたね。」
カツンッカツンッ
通路の奥から剣を持ったスケルトンが現れる、目の場所に赫い火が灯っている。
「こういうのは先手必勝です」
『
ティエリが持つ杖から灼熱の炎がスケルトンに放たれ、命中すると爆炎が上がる。
熱い…さすがに倒したのかな?
そんなことを考えていた瞬間、炎の揺らめきの中を抜けて猛スピードでスケルトンがティエリに向かってくる。
まずい— ティエリは防御に間に合わなそうだ
グオオオオオオン
僕はスケルトンに向けて腕を振り下ろす。
すると目に見えない力がスケルトンに命中し、そのまま通路の先の壁を
土煙が収まるとスケルトンはバラバラになり、動かなくなっていた。
「ありがとうございます、助かりました」
「ふぅ〜間に合って良かった〜」
「しかし私の『
おかしいです、モブの強さが段違いになっている…階層が上がるにつれてモブも強くなっていく傾向にありますが…
ティエリは1つの仮説を立てる
「もしかすると転送トラップの階層とモンスターハウスの階層は違う場所にあるのかも知れません」
もし仮に21層以上に飛ばされていたら…精鋭の冒険者や国探査隊でもたどり着けていない場所を生き延びることはできるのか
「た、多分大丈夫だよ!僕の
「あまりそれに頼るべきではありません」
ティエリは僕にそう言う
「なんで?すごい威力なのに?」
「だからこそです。あのような攻撃スキルに使われる魔力量は尋常ではないはずです」
「あなたはスキルをついさっき身につけたばかりでしたよね、スキルを使うときの感覚を思い出しつつ自分の体を見てください」
スキルを使うときの感覚—
ティエリの言葉を
「わっ!なにこれ!」
目の前にゲージと文字が書かれたパネルが現れる。
「その見えるゲージが魔力量です、他にもスキルの説明などが見えるはずです。ゲージはどれくらい残っていますか?」
「うーん半分くらいかな?」
「すごいですね、あの威力のスキルを2度発動してまだ魔力量が半分も残っているなんて、貴方には魔法の才能があると思います」
「とはいえ使えて後2回、『
一つだけ無いよりはましな心当たりがある
『ガラクタ収集』!
先程の戦闘でスケルトンが激突した壁の方角から飛んできた剣をキャッチする
「その剣、
「
「ちなみに剣術を習ったことはあるのですか?」
「うーん、ないかな…まあスラム街では護身用にナタ使ってたから大丈夫、かな?」
「とりあえず階層にある階段へ向かいましょう。階段がある場所には今いる階層を記した石碑があります」
「現在地点を知ることが第一目標です」
「そうだね、行こう!」
戦闘を終え、新しい武器を手に入れたリュウシンとティエリはさらに歩みを進める。
第3話完
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