第2話 ジャップ!
ポッカリと空いた心の空洞に厚かましくもオフサイド気味にノックをせずに入り込むアナーキーのようなエブリン・デイビッドは、アフガニスタンの駐留米軍ミリタリーレディー、軍曹だった。
「JPNが白人女を恋の生き地獄に嵌めやがった!と言ってミリタリー達が悔しがっていたよ!?」電話口のラッセルは得意げに語る。
「JPNって何の事だラッセル・ケンスキー?」アメリカ人が呼んでいる言葉を聞くのはアメリカ人に聞く方が早いと思いストレートに聞いてみた。
だが、ラッセル・ケンスキーは受話器の向こう側で言葉に詰まりながら「ジャップやニップの事なんだよ。」つまり蔑称を使っていたと言う事か?この時代に?
親愛なるトランプ大統領の時代にこんな時代遅れの事を言っていてはリンカーン大統領も怒るぞ!と、ムッとした声でラッセル以外の蔑称を呟いたミリタリー達に言って除けた。
カラードのアパルトヘイトは駐留米軍にも蔓延り、陰湿な陰を落としていた。
アフガニスタンには1200kmに渡って延びるペルシャ語で「インド人殺し」と呼ばれるヒンドゥークシュ山脈があり一部はパキスタン西部にも広がっている。
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