終わらない夏がだらだら始まった

残されてただの月となりにけり


モノリスや声挙ぐ月となりにけり(『2001年宇宙の旅』)


喉渇き乱れる緋鯉十二匹


五月闇眼鏡は顔の一部じゃな


白き腹守宮が呼ぶやいつかの夜


紫陽花や泣けばいいんだ泣けばいい


不快指数守宮には似ず白い腹


なゐありてなゐなければと流れ星


さよならも言わないままに真夏日来


終わらない夏がだらだら始まった

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