第48話 必殺魔法

 その後、大雲だいうん固金愚こきんぐ34世、35世、36世、37世、38世、39世、40世、41世、42世、43世、44世、45世、46世、47世、48世、49世、50世、51世が排泄はいせつされた。


「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ…… なんだよ、これ…… 排泄はいせつされすぎだろ……」


 コメント

 g_g:泣き言を言うな!

 g_to:クリアするんだろ?

 g_eye:さあ、次のこきんぐを作るんだ!

 g_e_h:がんばれよ!


「応援ありがとうございます。では、ゆけ、大雲だいうん固金愚こきんぐ52世!」



 サイコロを振った。


 『7』が出た。

 『ラッキーマス』と書かれたウィンドウが表示され、消えた。



 サイコロを振った。


 『9』が出た。

 神殿のマスで止まり、ステータスを得た。



 サイコロを振った。


 『2』が出た。

 伝説のうん〇仙人から、うん〇ビームを教えてもらった。


「おおっ! 順調ですね!! これはゴールできるかもしれませんよ!!」


 コメント

 g_g:笑いの神が、それを許すのだろうか?

 g_to:超一流の配信者として、それで良いのだろうか?

 g_eye:33世も最初はこんな感じだったな

 g_e_h:ということは、そのうち……


「やめてくださいよ!? 今度こそクリアするんですよ!!」



 固金愚こきんぐ52世は、くぎバットやオムツを手に入れたり、ヒールブラウンウォーターを飲んだり、筋肉うん〇の勧誘に失敗したり、何マスか戻されたりしながらも、なんとか進んで行った。


 そして、どうにかゴールにたどり着いた。


 ゴール時のステータスは、このようになっている。

 『強さ:61 交渉:1 人間っぽさ:20』


「や、やっとだ…… やっとゴールできたぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」


 コメント

 g_g:おめでとう!!

 g_to:おめでとう!!

 g_eye:おめでとう!!

 g_e_h:おめでとう!!


「皆さん、ありがとうございます!!」


 コメント

 g_eye:このあとは、化け物との戦いになるのか?

 g_e_h:どうなんだろう?


「とりあえず、見てみましょうか」



 『俺は口から外に出た。すると、化け物が襲って来た』と表示された。


「ああ、やはり戦うことになりそうですね」


 コメント

 g_g:くぎバットとオムツを持っているだけのうん〇に勝てるのか?

 g_eye:どうなんだ?

 g_to:面白さでは圧倒的に勝っているぞ!!!

 g_e_h:確かにwwwww



 『サイコロを2回振る。出た目を掛けた数値が、強さのステータス-100以下の数値なら勝利、それ以外なら敗北』と表示された。


「えええええっ!? それって負け確定じゃないですか!?」


 コメント

 g_g:-100wwwww

 g_to:これはひどいwwwww

 g_eye:振る意味なしwwwww

 g_e_h:わざわざ振らせるなよwwwww



 サイコロを2回振った。


 『8』と『3』が出た。


 『俺は負けてしまった』と表示された。


「これはゲームオーバーなんですかね?」


 コメント

 g_g:またこきんぐを作る作業からやり直しか

 g_to:がんばれよ、53世

 g_eye:シヴィもがんばれよ

 g_e_h:いつになったら寝れるんだろうな?


「あああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!! またかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」


 コメント

 g_g:草

 g_to:草

 g_eye:草

 g_e_h:草



「くっ、こうなったらアレを使うしかないっ!!!」


 固金愚こきんぐ52世が、そう言った。

 ウィンドウにも、と表示された。


「えっ!?」


 コメント

 g_g:えっ!?

 g_to:えっ!?

 g_eye:えっ!?

 g_e_h:えっ!?


「必殺っ!!! うん〇ビィィィィィィィィィィィィィィィムッ!!!!!」


「それ、このタイミングで撃つのか!?」


 コメント

 g_g:どうなるんだ!?

 g_to:倒せるのか!?

 g_eye:うん〇ビームって、必殺技だったのか?

 g_e_h:魔法じゃなかったっけ? 必殺魔法?



 『うん〇ビームが化け物の頭部を消滅させた。化け物を倒れ、動かなくなった』と表示された。


「おおっ!! やったっ!!!」


 コメント

 g_g:よくやった!!

 g_eye:よくやったぞ、52世!!

 g_e_h:素晴らしいぞ、52世!!

 g_to:さすがはうん〇ビームだな!!!!!



 『大雲だいうん固金愚こきんぐ52世は倒れ、息を引き取った』と表示された。


「えっ!?」


 コメント

 g_g:えっ!?

 g_to:えっ!?

 g_eye:えっ!?

 g_e_h:えっ!?


 『大雲だいうん固金愚こきんぐ52世は、その命と引き換えに化け物を倒したのだ』と表示された。


「あっ、そういえば、伝説のうん〇仙人が使用した反動で死ぬ可能性があるって言ってましたね」


 コメント

 g_g:ああ、そうだったな

 g_to:まさかこんなことになるなんて……

 g_eye:うん〇だらけのギャグゲームに、こんな結末があるとは……

 g_e_h:意外すぎる……


 『その後、大雲だいうん固金愚こきんぐ52世は英雄としてあがめられ、銅像が建てられた。 THE END』と表示された。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る