第31話 キャラクターを作成してください!?

 画面に、いつもの『チューリップ柄のアルマジロの上に乗ったチューリップ柄の鶏』が表示された。


 背景には、腸内のようなグロテスクな絵が表示されている。


「『なんとかなんとかなんとか』の世界へようこそ」


 チューリップ柄の鶏が、そう言った。

 ウィンドウにも、そう表示された。


 コメント

 g_g:またタイトルを覚えてないwww

 g_to:いつものwww

 g_eye:背景はグロいけど、こいつはいつも通りだな

 g_e_h:そんなに長くもないんだから覚えろよwww


「これが操作法だ!」


 操作法が表示された。


「ふむ、どうやら十面体サイコロを使用する、すごろくみたいなゲームのようですね」


 コメント

 g_eye:そのようだな

 g_g:尻から入ってすごろくwww

 g_to:うん〇が人間になるためにすごろくwwwwwwwwww

 g_e_h:面白すぎるwww


「うん〇には難しいだろうが、しっかり覚えてくれよな!!」


「それ、言う必要ないだろ!?」


 コメント

 g_g:うるせぇwww

 g_to:余計なひと言www

 g_eye:やかましいぞwww

 g_e_h:プレイヤーはうん〇じゃないだろwww



 画面に『何人で遊びますか? 4人まで遊べます』と表示された。


「ああ、すごろくですからね。では、3人にしましょうか。ひとりはシヴィが操作して、残りはCPUにします」



 画面に『キャラクターを作成してください』と表示された。


「キャラメイク!? うん〇を作れってのか!?」


 コメント

 g_g:草

 g_to:うん〇作りwwwwwwwwwwwwwww

 g_eye:草

 g_e_h:草


 キャラメイク用の画面が表示された。


「うわぁ…… いろんなうん〇が作れそうですね……」


 コメント

 g_eye:スタッフのこだわりを感じる

 g_e_h:さすがはここのスタッフだな!

 g_g:すごすぎwwwww

 g_to:これは素晴らしいwwwwwwwwwwwwwww


「リアルなものは、ちょっと遠慮したいので、かわいい感じにデフォルメしたキャラにしましょうか」


 コメント

 g_g:そうだな

 g_to:アカウント停止は困るからな

 g_eye:その方が良いぞ

 g_e_h:かわいいうん〇か……



 とぐろを巻いたヘビのようなキャラクターを作った。

 ピンク色で、とてもかわいらしい感じだ。


 性別も設定できるようなので、男にした。


 名前は何にしようかな?


 あっ、そういえば、近所の子供たちが変なことを言っていたな。

 そんな感じの名前にしようかな。


「キャラクターは、これにしましょう。名前は『大雲だいうん固金愚こきんぐ』にします」


 コメント

 g_g:だいうん・こきんぐwwwww

 g_to:うん〇キングwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 g_eye:キングwwwww

 g_e_h:なんでキングwwwww


 好評のようだな!

 ありがとう近所の子供たち!!



 CPUのキャラクターは、金色の球体と銀色の球体になった。


 性別は両方とも女。


 名前は、金色の球体が『CPU_A』銀色の球体が『CPU_B』だ。


「なんでそれにしたCPU!?」


 コメント

 g_g:草

 g_to:金玉うん〇銀玉うん〇wwwwwwwwwwwwwww

 g_eye:草

 g_e_h:CPUのセンスwww



 画面に、すごろくの盤面が表示された。


「これは…… 結構、長いですね」


 コメント

 g_g:大腸とか食道があるな

 g_to:ゴールは口か

 g_eye:本当に体内なんだな

 g_e_h:スタートはアソコの穴かよwww


「シヴィが一番のようですね。では、始めましょうか。サイコロを振ります」


 『1』が出た。


「いきなり『1』ですか。幸先が悪いですね」


 コメント

 g_g:そこは仕方ない

 g_to:大人しく1進め

 g_eye:確かに悪いな

 g_e_h:残念www



 固金愚こきんぐは1マス進んだ。


 そして、画面に『いきなり化け物の体が動き出した。1000マス戻る』と表示された。


「はぁっ!? 1000マス戻るっ!?」


 コメント

 g_g:1マスしか進んでないのにwww

 g_to:1000も戻れねぇよwww

 g_eye:1マス戻るにしろよwww

 g_e_h:振り出しに戻るでも良いぞwww



 固金愚こきんぐは1マス戻ったあと、画面外に吹っ飛んで行った。


 そして、画面に『こうして俺は排泄はいせつされた。 GAME OVER』と表示された。


「ええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!? なんじゃそりゃぁっ!?」


 コメント

 g_to:排泄はいせつwwwwwwwwwwwwwww うん〇かwwwww

 g_g:うん〇だろwwwwwwwwww

 g_eye:1000マスって、そういうことなのかよwwwww

 g_e_h:振り出しより後ろがあるんだwwwww



「もう一回やりましょう!」


 キャラクターを作った。


 名前以外は、先程と同じだ。


 CPUの方も同じものになった。


「では、ゆけ、大雲だいうん固金愚こきんぐ2世よ!!!」


 コメント

 g_g:だいうん・こきんぐ2世wwwwwwwwww

 g_to:またそういう名前にするのかよwwwww

 g_eye:今度は何世までできるのだろうかwwwww

 g_e_h:がんばれ、こきんぐ2世wwwww



 サイコロを振った。


 『1』が出た。


 画面に『こうして俺は排泄はいせつされた。 GAME OVER』と表示された。


「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!」


 コメント

 g_g:連続1wwwwwwwwww

 g_to:また排泄はいせつされたwwwww

 g_eye:こきんぐ2世ぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!

 g_e_h:100分の1を引き当てるとは! 見事だwwwww

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