第21話 額乱・機照蔵?世

「理不尽なわなにめげず、続けていきたいと思います!」


 コメント

 g_g:がんばれwww

 g_to:がんばれよwww

 g_eye:負けるなよwww

 g_e_h:がんばれwww


「では、ゆけ! 『額乱がくらん機照蔵きてるぞう4世』よ!!」


 コメント

 g_g:次もきてるぞうなのかよwww

 g_to:4世www

 g_eye:がんばれ、4世www

 g_e_h:4世、がんばれよwww



「さて、誰かに話しかけてみようかな?」


 『アップルパイ』

 『ミートパイ』

 『プリンパイ』

 『クリームスープパイ』

 『ニシンパイ』

 『スターゲイジーパイ』

 『よく分からんパイ』

 『パイ?』

 『他のクラスを見に行ってみる』

 『やっぱり話しかけずに帰る』


 と書かれた選択肢が表示された。


「次は二番目のにしてみましょうか」


 『ミートパイ』を選択した。


 画面に、女性のような人間の手足が生えている大きなミートパイのようなものが表示された。


「初めまして、俺は額乱がくらん機照蔵きてるぞう4世、よろしくな!」


「お初にお目にかかる、我は『身威賭派偉みいとぱい天下無敵子てんかむてきこ』である。よろしく頼むのである」


 ゲーム画面から男性のような低い声が聞こえてきた。


 コメント

 g_g:みいとぱい・てんかむてきこwww

 g_to:また声が渋いwww

 g_eye:嫌な予感がしまくるwww

 g_e_h:また成敗されるんじゃないだろなwww


額乱がくらん殿、貴殿はミートパイが好きであるか?」


 『はい』

 『いいえ』

 『どちらでもない』


 と書かれた選択肢が表示された。


「さっきとほぼ同じ質問だと!?」


 コメント

 g_g:選択肢の方は完全に同じwww

 g_to:ということは、またなのかwww

 g_eye:また成敗されるのかwww

 g_e_h:4世、逃げてくれwww


「ここは、また『はい』を選択してみましょう!」


「なんと、我らを食うつもりであるな! ならば、貴様は敵である! 成敗である!!」


 画面に『こうして俺は成敗された。 GAME OVER』と表示された。


「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!? 4世っ!? なんでだよっ!?」


 コメント

 g_g:4世ぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!

 g_to:また散ってしまったwww

 g_eye:また救えなかったのかwww

 g_e_h:安らかに眠ってくれ、4世www


 このあと『いいえ』と『どちらでもない』を選び、額乱がくらん機照蔵きてるぞう5世と6世を失った。



「負けてなるものか! ゆけ、額乱がくらん機照蔵きてるぞう7世!!」


 コメント

 g_g:がんばれ、7世!!

 g_to:負けるな、7世!!

 g_eye:恋人を作るんだ、7世!!

 g_e_h:とにかく生き残れ、7世!!



「さて、誰かに話しかけてみようかな?」


「次は『プリンパイ』にしてみます」


 画面に、女性のような人間の手足が生えている大きなプリンパイのようなものが表示された。


「初めまして、俺は額乱がくらん機照蔵きてるぞう7世、よろしくな!」


「お初にお目にかかります、わたくしは『婦凛羽畏ぷりんぱい豪華絢爛美ごうかけんらんみ』と申します。よろしくお願いします」


 ゲーム画面から気品がある感じの女性の声が聞こえてきた。


 コメント

 g_g:さっきとは違うぞ!

 g_to:名前は似ているけどな!

 g_eye:7世、助かるのか!?

 g_e_h:恋愛、始まるのか!?


額乱がくらん様、プリンパイはお好きですか?」


 『はい』

 『いいえ』

 『どちらでもない』


 と書かれた選択肢が表示された。


「またこれかよ!?」


 コメント

 g_g:7世、成敗されるのか!?

 g_to:だが、さっきとは違う可能性もあるぞ!

 g_eye:助かってくれ、7世!?

 g_e_h:いい加減、恋愛しろよ!


「では『はい』を選択してみます! 7世、生きろっ!!」


 コメント

 g_g:7世、生きろっ!!

 g_to:7世、生きろっ!!

 g_eye:7世、生きろっ!!

 g_e_h:7世、生きろっ!!


 『はい』を選択した。


「なんと、わたくしたちを食すおつもりですね! ならば、あなたは敵です! 成敗します!!」


 画面に『こうして俺は成敗された。 GAME OVER』と表示された。


「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」


 コメント

 g_g:あああああああああああああああっ!!

 g_to:あああああああああああああああっ!!

 g_eye:あああああああああああああああっ!!

 g_e_h:あああああああああああああああっ!!


 このあと『いいえ』と『どちらでもない』を選び、額乱がくらん機照蔵きてるぞう8世と9世を失った。



「まだまだやりますよ! ゆけ、額乱がくらん機照蔵きてるぞう10世!!」


 コメント

 g_g:とうとうふた桁にwww

 g_to:犠牲出すぎwww

 g_eye:10世、がんばって!!

 g_e_h:恋愛してくれ、10世!!


「さて、誰かに話しかけてみようかな?」


「次は『クリームスープパイ』にしてみます」


 画面に、女性のような人間の手足が生えている大きなクリームスープパイのようなものが表示された。


「初めまして、俺は額乱がくらん機照蔵きてるぞう10世、よろしくな!」


「『栗胃武数富派胃くりいむすうぷぱい奇襲子きしゅうこ』…… よろしく……」


 ゲーム画面からこもり声が聞こえてきた。


「今度は内気な感じの子なんですかね?」


 コメント

 g_g:そんな感じだな

 g_to:これなら助かるか?

 g_eye:だが、名前は物騒だぞ

 g_e_h:どうなるんだ?


「ねぇ…… クリームスープパイがあったらどうする?」


 『食べる』

 『食べずに放置する』

 『誰かに食べさせる』


 と書かれた選択肢が表示された。


「前とは微妙に、質問が違いますね」


 コメント

 g_g:確かに、ちょっと違うけど

 g_to:これは、ほぼ同じじゃないか?

 g_eye:また成敗されるのか、10世?

 g_e_h:生きろよ、10世


「とりあえず『食べる』を選んでみましょうか」


「た、食べるの? なら、成敗しなきゃ!!」


 画面に『こうして俺は成敗された。 GAME OVER』と表示された。


「またかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」


 コメント

 g_g:10世ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!

 g_to:10世ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!

 g_eye:10世ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!

 g_e_h:10世ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!


 このあと『食べずに放置する』と『誰かに食べさせる』を選び、額乱がくらん機照蔵きてるぞう11世と12世を失った。

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