第11話リスペクト!単身でイラク踏襲!
暫く二人は無言で200mほど歩き、左手に小高い丘のような場所にお父ちゃんは先に行けと言いぼくの尻を押してくれた。
上に上るとそこは360度開けていて、台地のような原っぱだったから「どんな滑走路なん?」と聞くと「旧日本軍が零戦を飛ばす為に耕したんや!でも、神戸空襲が先に起こったから何にも為らんねん!」悔しそうにしていた。
本当に悔しかったに違いない。
ただ昭和6年生まれのお父ちゃんは終戦直前14歳だったから、いや学徒出陣は?徴兵は除外されたのか?良く分からなかった!
しかし、この年でお父ちゃんが出陣しても零戦に乗って大切な命を散らすだけだったから不幸中の幸いだし、お父ちゃんが生きて来れたから僕が存在するんだし。
お父ちゃんの悔しさは不毛の一億全部火の玉だ!神戸空襲で日本が勝ってもアメリカ空母のエンタープライズは宮崎県沖に停泊していて艦載機が湧いてくる藪蚊の如く戦艦大和を沈めただろう。
燃える闘魂が、身体を張ってイラクの人質40数名を救出したのは、物凄い功績だった!スポーツのプロレスを通して外交をやりまくるアントニオ猪木は日本の英雄だと僕は心で泣いて心で合掌していた。
国会議員は手を挙げて採決に加わるだけじゃない!
彼は、そういう考えの人だったから単身でイラクに乗り込んだ!
イラクの暴君ウダイ氏との交渉でアントニオ猪木が人質解放に成功した訳だ!
もう僕は胸がスカッとしてたね・・・。そしてリスペクトした。
命乞いの上手な国会議員が多い中、アントニオ猪木議員は違う!
彼には可能性が有る!
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