崩壊世界と転生ドラゴン概念

南瓜の王冠

version1

第1話

ポストアポカリプスと言うジャンルを知っているだろうか?

所詮”文明崩壊後の世界”を描く物語なのだが…一つ…一つだけ言わせて欲しい…

『文明崩壊なだけマシだろっ!』


なんせ実質押し付けられたこの”世界”時間も輪廻も魂も星も宇宙も物質も何一つ残ってないのだ。あるのは世界の中核コアと基軸だけ…どうしろっちゅうねん。


…事の発端は3つの世界が衝突事故を起こした事だ。それによって全ての世界は崩壊の後融合したのがこの世界…の残骸だ。


大半の存在は既に逃げるなり世界と共に心中するなりしている。


さて、『じゃあお前は何なんだよ』と思うかもしれないがちょっと待て。

…3つの世界の衝突による衝撃は中々のもので他の世界輪廻にも影響を与えた。それによって輪廻から吹き飛ばされた一般高校生男子の魂があった、世界はその魂を取り込んで世界の防衛機構である原初の存在【竜】を作り出した…勘弁して欲しい。


原初の竜として作り出されたが故に竜として生まれながら持っていた知識がこの状況がどれだけ絶望的なのか理解できてしまう。


この世界何がやばいかって”エネルギーだけは可成り有るのに危険すぎて悪魔すら手を出してこない”地雷っぷりだろう…正直引く。


元唯の一般男子高校生に如何にか出来る事じゃない。

…ごちゃごちゃ言ってもしょうがない…有る程度世界が真っ当に運営できれば防衛機構である竜も他世界への旅行とか出来るらしいしやれるだけやろう。


…まず私は竜としてどんな属性を得るか考えた。属性ってのは所謂”火”竜とか”地”竜とかで選んだ属性によって世界の作り方が変わるので可成り重要だ。分かりやすく言うならば創世神話とかにあるあれだ…闇とか光とか抽象的な概念から世界が出来るやつ…未だ神が世界に産まれず世界自体も管理能力を殆ど失っている以上私がやるしかない。


いやだめだな…ファンタジーにどっぷり使っている現代男子高校生とは言えいい感じの属性は出てこない…私が代理しなければならない仕事が多すぎる。


…情報だ…情報にしよう…私は赤点常習犯だったので詳しくないがプログラムは0と1で構成されるって聞いた事あるし…数字と文字があれば大抵の事は如何にかなるだろう…多分…きっと…なると信じたい。


落ち込むのはそこそこにして先ずは時間…過去・現在・未来を作る事にする。

正直細かい事はよくわからないので随時修正する形でシステムを構築する事にするが…まず、現在いまを【0】で構築する事にした。我ながら分かりやすくてとてもいいと思う。

次に過去を【−1】未来を【+1】で構築する。

ついでに並行世界にするかどうかだが…折角だし並行世界にしよう。仕事は増えるが作るなら拘りたいし多様性がある方が楽しい。

世界の分岐は【×x】で構築する事にした…つまり未来は原則【0+1×x】で構成される訳だ。


バカでもわかる時間の作り方である…つまり私でもわかる。

まだまだやる事は多いが頑張っていこう。

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