第2章2話新しい学校
寒い季節。雪が降る中僕は外にたっていた。
あの事件からこの街──生まれ育った街にや戻り、住んでいる。生まれ育ったと言っても
中学から拾われるまで1人暮らしてただけだが……
パタパタと遠くから音が聞こえ振り返るとそこには息を切らした先生がたっていた。
「はぁはぁ……中に入って待っていて良かったのに」
「えっ中に入っていて良かったんですか?
てっきり外だと思ってました……」
「伝えていなかったのも悪かったわ。さぁ中に入って温まりな。時間はあるから」
「ありがとうこざいます」
僕はお辞儀をして上がった。
……広い。
僕が驚いている顔をしていたのか、ここの高校この街で1番なのよっと先生が伝えてくれた。
「先生用事あるから職員室によったら2年5組に来て」
「あっ分かりました。」
僕は先生が案内してくれた職員室により、校長先生、教頭先生に挨拶をしストーブの前へ行き冷えた体を温め、教室に向かおうと思い廊下に出てふと思った。
「……教室どこ?」
前いた高校よりも大きく、歩いて探すのも時間がかかる。どうしよう……
「止まりなさい!」
ん?なんか声がし……て
何かがぶつかったような大きな音を立てて倒れる。……痛い
「ごっごめんなさい」
謝る方を見ると男子が手を合わせて謝っている
「だっ大丈夫だよ。その……もう行くね?」
僕は慌てながらヘッドホンを取り、逃げるように走った。
ここまで……これば大丈夫かな。
「1日目からこんなんで……大丈夫かな」
なんて独り言をつぶやきながら歩いているといつの間にか教室に着いていた。
「あっ翡翠さん!良かった……」
職員室に案内してくれた先生──佐倉先生は
教室の場所を伝え忘れたことに気づき心配していたみたいでほっとしている。
「今から朝の会だから……呼んだら入って貰えるかしら。初日で緊張してるみたいだけど大丈夫だからね。」
「分かりました」
僕は返事をし先生は教室に入った。
「皆さんおはようございます」
おはよぉございます
教室から朝とは思えないほどの元気な声が聞こえてくる。陰キャの僕には少しきつい……
「先日から言っているけど今日から転校生がこのクラスの新しいメンバーとして来るわ」
うぇーい!
可愛い女子か美人さんかな?
いやいやいやかっこいい人だろ
(ものすごく申し訳無い……どちらでもないどこにもいるただの人だよ……)
「はいはい。静かに、翡翠さん入って〜」
僕は呼ばれたので教室の扉を開き教室に入る
「……東京の高校から来ました。翡翠瑠月です。よろしくお願いします」
と僕はお辞儀をした
「1時間目は質問にして終わったら自習にします」
はぁ〜い
そんな感じに始まりあっという間に放課後になっていた。
「ねぇねぇ翡翠さんってよく音楽聞くの?」
隣の席の女子は狐詠(こよみ)ちゃんといい
可愛らしいボブの子である。
僕は少し悩み
「前の高校の時……あんまり人と関わってなかったから……」
「あっごめんね?なんか……」
「ううん。大丈夫だよ。理由は家関係だから……」
なんて話していると遠くから狐詠ちゃんを呼ぶ声が聞こえてくる。
「おーい狐詠。お前ばっか翡翠さんと話すなよ!俺たちだって話したいんだけど」
そう言って狐詠ちゃんをゆさゆさしている男子はかなくん、隣で気まずそうにいる男子は朝ぶつかった悠樹(ゆうき)君
「その……朝ごめんね?悠樹君。ぶつかった時逃げちゃって……」
「ぁ……僕も悪かった……ですし、謝るのは俺の方です」
「ん?待て待ておい悠樹。どういうことだ?」
悠樹君は慌てながらかな君に説明をしている。
狐詠ちゃんはそんな2人をみて笑っている。
「ぁ……帰らないと」
「また明日〜」
「うんまた明日」
私は3人に手を振りながら教室を出る。
僕は帰りながら今日の依頼について考えていた
確か……持ってるだけ不幸が起きるものだか
拾ったものの正体を突き止めて欲しいんだっけ……。まぁいいか。探偵は風だし
僕は案内役として依頼人を風君の所に案内すること、学校を通し噂を調べる、解決することだ。まぁ風が吸血鬼バレないようにするためでもあるけど……
なんて考えながらいたら家に着いていた。
「ただいま」
おかえり〜
といいながら出迎えてくれたのはるりだった。
「学校どうだった?」
どうだった……色んな人がいるが……
「強いて言うなら不良がいた。隠してるけどね」
「えっマジ?」
「まじ。多分るりでもわかると思う」
なんて話しているとインターホンがなり私はお面を作り顔に付け玄関を開けた。
*狐詠*
扉が開くと顔を出したのは狐のお面をつけた少女だった。本当に大丈夫なのだろうか……
「今日の依頼人ですね」
「あっはい。そうです」
「こちらへ。私は案内人の元へ案内する人ですのでお気にならさずに」
と言われだが気になってしまう……
「こちらです」
「ありがとうございます」
「ようこそ。探偵所へ」
ん?少……年?
私は想像していた人の姿と違うことに驚いた。
「僕の探偵所では依頼を僕が引き受け内容で分担しているのだ。」
「早速で悪いが……依頼内容を詳しく教えてくれないか?」
「あっはい。」
私は今回の依頼。花の形入ったビー玉を取り出し、詳しく説明をした。
不幸が続くこと。これの正体を突き止めて欲しいこと。
「難しいことはわかってますですが……」
探偵は悩んだように下を向いている。
「名前を伺っても?」
「狐詠…狐詠彩希です」
「ありがとう…彩希さん。この依頼夜桜の名にかけて、引き受けるわ」
「?!本当ですか!ありがとうございます」
私はやっとあの子の思いを晴らすことができると思いながら館を出た
*瑠月*
「ねぇさっき夜桜の名にかけて言ってたけど…」
「この事件のおかしなところがあるのよ。なんとなくもうわかってる。僕に任せて」
と僕は風をはぶらかした。
……あの子の友人よね……きっと……
ちゃんと教えてあげる……たとえ結末が辛いもの出しても……ね
彼女はもうここにはいない @LUNA0304
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