ハズレ?スキルで成り上がる。
まさ
スキル鑑定
この世界ラクリスは
10歳になるとスキル鑑定を受けることができる。
スキル鑑定に特別必要なものはない。
スキルとは神に与えられた自分の才能のようなもので
5歳になると神に授けられるらしいがそれを自分で知ることはできない。
そのスキルを知るためのスキル鑑定だ。
まあ、お貴族様や金持ちは5歳でスキル鑑定をしてもらうために
大金を払うらしいけどな。
貴族達は自分の子供のスキルが早いうちに分かると
将来に向けてそのスキルにあった特訓をさせたりするらしい。
何にしても俺みたいな孤児の貧民には関係ない話だ。
何で今スキル鑑定の話をしたかというと
今日がそのスキル鑑定の日だからだ。
俺も少し前まではスキル鑑定でめちゃくちゃ強いスキルを手に入れて
金を稼いで悠々自適に暮らすっていう夢を見てたんだけどな。
孤児院の兄貴が貰ったスキルの話を聞いて無駄な期待はやめることにした。
兄貴が貰ったスキルは宴会の芸くらいしか使い道のないような
超弱いスキルだったからね。
そのせいで兄貴は日雇いの仕事に行ってもいつもいじめられて
ボコボコにされて帰ってくる。
どうせ自分も兄貴みたいに超弱いスキルだろう。
「マイさん、スキル鑑定に行ってきます。」
「はぁい!
気を付けてね!」
孤児院の院長であるマイさんに声をかけて孤児院を出て冒険者ギルドに向かう。
大金を払ってやるスキル鑑定は教会でやるらしい。
俺みたいに金はないけど10歳になってスキル鑑定を受けなければならない人は
冒険者ギルドで年に一回だけある鑑定式でスキル鑑定をしてもらう。
孤児院を出て冒険者ギルドに向かう途中には
普段から買い出しなどで来ることのあるお店が多いため
大体の人が顔見知りだ。
「クリス鑑定に行くのか?
がんばれよ!」
「やほークリス!
鑑定頑張ってね!」
こんな感じで話しかけられながら進んでいく。
正直いいスキルなんて期待していないし自分の頑張りでいいスキルになるわけでも
ないだろう。
願わくば普通に仕事に活用できるようなスキルであってほしい。
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