素敵な言葉たち
言葉がすきだ
静かな夜に終わりを告げる
でたらめに朱い日輪の高揚を
煌々と燃える
銀河団のひかりを
めいっぱいに湛えているから
そのうえ
美しいかも定かでない
終わりが匂うから
言葉がすきだ
晩秋の折
北国ではじめてみた氷柱を
よく覚えているから
冷たかった
指の温度に絆されるとぬるぬるすべった
手首をひねれば折れてしまいそうだった
つらら
これがつららか
たしかにつららだ
そう思わされたから
言葉がすきだ
話すのが苦手でも
気にしてないからね
たとえ拙くても
君の話を聞かせてね
そんな受容と肯定を
この二文字は
知っているから
コミュ障という
競合最大手の言葉には
真似することのかなわない
やわらかい色を
しているから
不意に
どうしようもなく
愛おしい言葉に出会うことがある
その度立ち止まり
抱きかかえている大きな辞書に
付箋を添えるのだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます