不知火

暗闇を迷い続けているうちに道を歩いていた

道は、ずっとそうであった。そこを歩いていた。


知るか不知かの地平を歩んできた自覚だったが

布団の床の下に無底の三角錐が開かれるとき

行為の地平は——ずっとそうであった

直感はつねにそうであり、しかも無為の選別はいつもそうであった

そうだから……




行為の地平が見えたなら 黙って部屋で本読もう

たまには青空散歩して 黄色の花でも見ていよう

人と話せば裁かれる お前はいつも裁かれる

だったら天に裁かれて 最後の地平で泣きましょう

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