朝靄
パンデミックの真っ只中の
不思議な大都会の喧騒に出会う
東の高層ビルの陰影に迷う
男女は距離の懸隔に歩く
焼き鳥、ケバブ、酔っ払い
焦りの駅前は夕闇に走る
異界へのカクテルは混ぜられず
やがて女は人混みの駅の通路に霞んで行き
きっとその顔は薄靄に消える
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