第16話

16ヒルツ大尉西へ16小早川のだんじり祭り


小早川は銃弾を撃ち尽くし新しいマガジンを迅速に入れ替えて、ワンピースのすそを引きちぎって露出した両足のフォルスターにSIGを突っ込み、密集しすぎてもたついている敵の真っ只中に踊りこんだ。

接近戦は素手が好き!

その爆発した激情とは裏腹に、冷静沈着コンパクト&シャープに敵を屠る。

膨張した強化筋肉と女のままの顔が笑える。


戦闘において組み付きはお勧めできない。組んだ瞬間よってたかってしがみ付かれて終わり、理想は間合いに入った瞬間、ファーストコンタクトで仕留める。

蹴りはへそから上より上げない方がいい。急所ががら空き、体勢も崩れやすい、突きも蹴りも引き手を高速にする事を主眼に置く、体は居つかぬよう、常に相手の死角に潜る。

電光石火!

刃先が来る前に懐に飛び込み、突き出された関節はへし折られ、血しぶき上げる眼玉、引きちぎられる喉笛、叩き潰される玉玉ちゃん。

接近を許した敵の顔面にはパチキを叩きこみ抜き手が心臓を貫く。

方向転換する度、煙を上げるつま先、めり込む足先、絶命した敵を盾に相手の凶器を封じ影から攻撃を加える。

敵が距離を取ろうとしても許さず、絶えず人数のいる場所に突進する。

小早川の周りには血煙が上がり、敵の叫び声が響き渡る阿鼻叫喚の地獄絵図。

「電撃ネットワーク」及び「シビレフグ」は対改造人間用に取っておく訳よ。


屋上から適当に援護射撃をしていたヒルツはニヤつきながら。

「う~む、あいつをあんまり怒らせないほうがいいかも~。」

いたってのん気

後方に目をやると、ジャック・デンプシーが敵改造人間相手に仕込みミサイルをぶっ放している。ウ~マンボ!

「ひゃははははは!あいつ最高ー最高ー手下にし~ちゃおっと!」(あーまた被害者が・・・)

また小橋川の方に眼をやるとヘビー級改造人間達が展開を始めだした。

「ふーん、「亜ショーカ級」「セコイノビッチ級」「ゲルショカ級」何だありゃ、意味分からん奴が混じってやがるギャハハ(*≧д)ノシ彡☆超受けるんですけどー実験もかねてんのかね?色々「良くして貰ってる」ってことなのね。

こうしちゃおれん!小早川ばかり活躍されると今後のしめしがつかん!」

どこまでもわがままなお人。

上着を脱ぎ捨て、ビルの突端に立ち、たるんだぼて腹が観音開く

「ヒルツ波動砲はっしゃー!」

ドギューン、チュドーン!改造人間一匹が吹っ飛ぶ。

「トウッ」

三日月を背にしくるくる回転しながらその地に降り立つアンゴルモアの大王(絶対隠れて強化処理してる)

「天呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ!あ、うりゃー!邪魔スンナー!ドカーン!チェッ、もういいや、ヘーンシン!」

閃光が走った。


http://www.youtube.com/watch?v=IDAr24H-tKU

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