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  • 七   辻への応援コメント

    始まりから終わりまで、汚穢と醜悪の描写によって鬱々たる雰囲気が醸し出されており、さらにそれによって主人公の暗澹たる心境が描き出されているのを感じました。
    死出虫の幼虫はほんとうに描写の通りですよね……子供たちの遊びに潰されているところまで含めて、見事なシンボルになっていると思います。

    作者からの返信

     読んでいただきありがとうございます。
     また、ご感想やありがたいレビューまで頂戴し、非常に嬉しく存じます。

     シデムシの幼虫は、ワラジムシとよく似た姿なのに、なぜかこちらの方だけ、見ただけでぞっとしてしまうのは、吾ながらどうしたことかと思っています。
     子供というのは実に残酷で、僕自身、虫やカエルやイモリや小魚などに対し、生きているまま、昆虫採集セットの注射を刺したり、爆竹で吹き飛ばしたり、空き缶で釜茹でにしたり、残虐の限りを尽くして遊んだことを思い出します。
     今となっては、忌まわしい記憶ですが、あの瞬間には間違いなく楽しんでいました。
     殺戮を楽しむ行為は、人間のみならず、動物にも観察されるものであり、生類の性根とか、業とかいったものを思うと、何とも空恐ろしく、やりきれない感に苛まれます。

     ありがとうございました。

  • 七   辻への応援コメント

    不穏な情景描写と、それに伴う主人公の心情描写のみで、ここまで怖いとは。
    巧緻な文章に感服しました。

    作者からの返信

     読んでいただきありがとうございます。
     また、ご感想までいただき、非常に嬉しく存じます。
     殊に、「主人公の心情描写のみで、ここまで怖い」とおっしゃっていただいたことは、それを目指していた僕としては、実に喜ばしいものでした。
     重ねてお礼申し上げます。


  • 編集済

    七   辻への応援コメント

    初めまして、那智風太郎と申します。
    コメント失礼いたします。
    古風で硬い言葉が並んでいて一見読み辛そうに思えたのに、滑らかで精緻な筆致によって誘い込まれるようにして気がつくとラストまで一気に読んでしまっていました。
    嬰児の死体、屍虫、そして荒み切った神社と落雷の跡。
    どれもが悍ましく目に浮かぶようで、また屍虫に釘を打つ子供たちの笑みがとても恐ろしく感じられました。
    おそらくは善人とは云えない過去の持ち主である彼にとってその無惨な嬰児の姿が突きつけられる祟りのように思えたのかもしれませんね。

    背筋がゾクゾクしてくるホラーを読ませていただきありがとうございました。

    作者からの返信

     読んでいただきありがとうございます。
     また、嬉しくありがたいご感想を頂戴し、非常に喜んでおります。

     日本語の語彙、文章を駆使して、いかに表現するかということに、腐心しており、今後とも精進したいと存じます。
     また、懐旧趣味のため、現代の文章表現に親しまれた方には、読みにくいものとなっていることは自覚しております。何卒、ご容赦いただければ幸いです。

     子供達の無邪気な残酷さというのは、生物に生来備わった性質であるように思います。
     キリスト教の原罪や仏教の業とは少し違うかも知れませんが、生物が生物としてこの世に生を受けたからには、手放すことが出来ない、忌まわしい性根というものを、常々意識しており、それが表現できればと考えておりますが、まだまだ精進が必要と自戒します。

     ありがとうございました。