1度に2つ

星野勝

まえがき

「変わってるよね。」

 良くも悪くも雰囲気で意味合いがよく変わるこの言葉。


 この言葉をよく言われる1人の少年がいた。



 少年には“友達”と言う存在が少なかった。

理由は明らかである。

そう。“変わっている”からだ。

小さければ小さいほど、この抽象的で棘のある言葉は使いやすい。


これはそんな少年が大人になってもなお考えている人との関わりについてのお話。


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