アギ至上主義のこの国で、私は殺されていく

どーてーの独り言

序章:御巫紡、化け物になる編

第一話:私が化け物になった日

約2030年、原因不明の災害が日本を襲った。"魔物"の発生である。

日本以外には一切魔物は発生せず原因不明の対処へ追われた。

国が管理できない所は魔物の巣窟と化し、都市部にも少なくない被害が出た。

極度の円安が起こり、在日外国人も国へ帰り、海外へ避難する日本人が増え、

みるみる日本は衰退していった。諸外国の支援も、これと行って役立たない。

それから15年近く経った時、一縷の望みが見えた。

超常現象を引き起こす特殊な能力を持った人間の台頭である。

15歳以下の子供の中から稀に能力を持っていた子供が現れたのだ。

つまり、魔物の発生と同時に能力者も発生し始めたのである。


能力は様々だが、明確な殺傷能力を持った能力者は、

兵器を容易く超える力を持ち、ましてや戦闘機をも超える力を個人が有した。

戦えずとも技術を革新する物理法則を無視した能力者は、

日本の、世界の技術を躍進させた。日本は瞬く間に経済大国1位へと成った。

強いてデメリットを上げれば、

オリンピックに日本人選手が出場できなくなった事くらいであろう。

そんな事もあってか海外でも能力者は注目され、

能力者はアギ-AGI-("A"bility "Gi"ft)と呼ばれるようになった。


日本の抱える問題は歪な形でほぼ解決した。

例えば少子高齢化。アギの子供はアギである確率が高い。また、

アギ同士で子を授かれば更にその確率は上がる。

アギ同士でなくても大量に子を授かれば一人はアギが生まれるかもしれない。

アギになれば将来安泰。経済能力が圧倒的に高い。だから皆、

アギを産もうと画策し、大量に産まされた子供が増えた。

最早一夫多妻や一妻多夫までもその時はあった。そんなアギが活躍する中、

新たな一つの問題が発生する。アギとそうでない者の格差問題である。


まだアギが日本全体の3%も居ない時代ではあったが、

アギは残りの97%を優に上回る活躍をした。それに反発した国民とアギは対立し、

遂には内戦までもが勃発した。結果はアギ達の大勝、

見るまでもなかった。内戦に勝ったアギは貴族とまで呼称され、

不干渉だった人々は平民、負けた人々は下民と揶揄され、地位が確立した。

都市部は貴族のアギが占拠、平民はその周りを囲うように、

下民は度々魔物が発生する田舎へと住居を移動することを強制された。



ーそれから数十年の時が経ち2100年代ー



キーンコーンカーンコーン。


先生

「以上がこの国の2030年代から現在までの歴史だ。チャイムも鳴ったし、

 今日の授業はここまで! 皆しっかり予習復習しておくように。解散!」


秋の終わり頃、一人の少女はため息をつく。


「退屈だわ〜...」


下民のアギとして生まれた御巫紡みかなぎつむぐ(15)は、

田舎の中学生活に退屈していた。


クラスの男子1

「今日一緒に帰らない?」


クラスの男子2

「部活無いでしょ? よかったら自転車の後ろ、乗せてくよ?」


私(みかなぎつむぐ)

「う〜ん、今日はパスで。悪いね」

(モテる女は辛いね。でもまぁ、やんわり断ってあげることも優しさの一つよね)


クラスの男子1

「お願いだよ。一回でいいから、お願い!」


クラスの男子2

「抜け駆けは許さねぇぞ!」


「アハハ...」

(しつこ!脈が無いってわかんないの?)


明石

「やめろ、困ってるだろ」


「あっ、ありがと明石くん」


コイツの自分はデキる男アピールが鼻に付く男は明石。

一学年一クラスの中学校では珍しい、同じクラスのアギである。


明石

「コイツらより俺と帰らねぇ?」


「今日はマジで無理かな」


明石

「でもこの学校でお前一人だけ通学路違うじゃんか」


「まぁまた今度ね」


彼の能力はザリガニの力。ザリガニみたいな瞬発力と瞬間跳躍力。

そして硬く強力なハサミと触覚をいつでも出せる。ちなみに泥の中でも泳げる。

それを聞いてから生理的にキツい。私の能力はって?私が一番知りたいわ。

アギの人間は、目の前の人がアギかそうでないかを感じ取ることが出来る。

私は明石を見てアギだと判別できるし、その逆もまた然りだ。

だから私は何かしらの能力を有していることだけは分かる。

能力は一度発動すれば感覚的に自分の能力が分かるらしい。

つまり私は一度も能力を発動したことがないのだ。

流石に死ぬまでには把握しておきたい。でも、私がアギであることは確かだ。

だから私に男は寄ってくる。それは思い上がりではない、事実だ。

私の子供は二分の一の確率でアギだ。それを皆知っている。

だからアギたる私に近づいてくる。至って単純な話。


「じゃあね〜」


クラスの男子1

「みかなぎさ〜ん! あっ行っちゃった...」


クラスの男子2

「クソっ! 次こそは...」


明石

「待ってろよつむぐ!」


クラスの男子1&2

「彼氏面すんな!」


私の人生の目標は、東京に行って平民のイケメンと結婚することだ。

貴族は下民を嫌うから無理、下民の人とは子供が下民になるから無理。

だから相手は必然的に平民の男となる。

私の子供は二人産めば一人は平民のアギとして順風満帆な生活を送るだろう。

別に相手がアギじゃなくてもいい。経済力がなくても良い。

性格のいいイケメンを見つけて添い遂げる、それが私の目標。

幸いにも私はアギかつ美少女だ。性格に関しては聞かないで欲しい。

ホント、産んでくれた父さん母さんには感謝だね。

アギってのは非能力者同士なら27人に1人の確率で生まれる。

ありがとう、お母さんお父さん、そして27分の1!

本当なら今すぐにでも首都圏に行ってイケメン探したいけどね。

下民にはそんな経済能力はない。


「さ〜て、今日はお家でなーにしよっかな〜」


帰り道の道中、誰も居ない田んぼと森に挟まれた道を歩く。


グチャッ、グチャ...


???

「グルルルアァ...」


呑気に下校しているつむぐの目の前に、突如黒紫色の体長5m程の魔物が現れた。


「!?」


魔物の紹介が遅れていた。魔物は地元の対アギ魔隊がなんとかしてくれる。

魔物の発生の反応を感知し討伐する、アギでのみ入隊が許される隊。

他にもアギによる犯罪なんかも取り扱っている。迅速な対応が求められる、

警察に取って代わったヒーロー的扱いを受ける私の嫌いな隊だ。

そのアギ魔隊の隊員と思われる人が目の前の魔物に、食われている。


???

「グアァ」


魔物にも強さのレベルが指定されている。


・一般人でも武器を持てば勝てる動物程度の魔物(非アギは避難推奨)...Lv.1

・攻撃手段を持つアギが普通に倒せる、熊程度の魔物...Lv.2

・アギが4~5人強力して倒せる、動物の範疇を超えた魔物...Lv.3

・兵器(戦車等)が必要な、街を壊滅させる力を持った魔物...Lv.4

・軍隊が作戦を立てて対処する、複数の街を壊滅させる力を有する魔物...Lv.5

・20年に一度現れる、十数兆円の被害を起こす特異な魔物(確認個体4体)...Lv.6


アギはある程度の魔物のレベルも感じ取ることが可能である。

御巫紡みかなぎつむぐは、目の前の魔物がレベル6であることを悟った。

レベル6の魔物は現時点で4体までしか確認されておらず、

特異魔物〜号と呼ばれる。つまり目の前のこの魔物は特異魔物5号である。


「そんな...」


グシャっ


自分の能力も知らない御巫みかなぎは、為す術もなくただ死んだ。


...一瞬意識は途切れ、目覚めたときには目の前に自分の死体が転がっている。


「死んだのか...私。だって今裸だし。幽体離脱ってやつね。

 今から天に召されるのかな?それとも幽霊としてココに住み着く?

 なら東京が良かったな...」


腹をくくっていたその時、とある違和感に気付く。


「アレ...実体が...ある? なんで? 体も見てみれば不透明だし。

 半透明みたいなイメージがあったけど。それに喉が震えてる。

 声が、私の喉からハッキリと出ている。霊体なのに...!?」


アギは能力を初めて発動した時、自分の能力が何かを自覚するー


「私の能力は...私を殺した生物の魂を乗っ取る力...」


御巫紡みかなぎつむぐの能力は、殺されて発動する能力であり、

そしてレベル4以上の魔物は、能力を持っている場合が多い。

レベル6の魔物に至っては、複数の能力を所有している。


「それで...私を殺したこの魔物の能力は...その、一つが...

 殺した生物の身体を再現し、擬態する力。体も私、声も私。

 身体能力も私...髪は黒紫になってるわね。でも私に宿る能力は...

 私を殺した魔物の能力...」


今起きた事を何とか整理し、

取り敢えず死んだ自分が着ていた血塗れの服を脱がして着た。


「私の死体、どうしよう...変な勘違いを起こさないようにしないと...」


今の現状をどうすれば良いのか、悩んでいたその時ー


???

「そこまでだデルタぁ!! ...ってあ!?」


炎を纏った男が超高速で飛んできて、御巫みかなぎを見て立ち止まる。


炎の男

「...なるほどそういう事か、死体は食っておくんだったな」


炎を纏った男は何かを悟り、御巫みかなぎに向けて武器を構える。


「ちょっと待ってください! 事情を聞いてください!」


自分が特異魔物5号であると思われている事を悟った御巫みかなぎは、

事情を聞いてもらおうと叫ぶ。


???

「日神さん、行くっすよ!」


が、それも虚しく後ろに金髪の男が現れ、御巫みかなぎを襲う。

御巫みかなぎは、今は弁明は無駄だと悟り取り敢えず走って逃げた。


「何でこんな事になってんのよぉ!

 死んですぐに殺されそうなんですけど!?」


無我夢中で走り続け、とある違和感に気付いた。


「全然疲れない! 疲れないどころかどんどん速くなってる!?」


第二の能力の発動である。御巫みかなぎは第二の能力を自覚する。

その権能は、体内の構造がエンジンの様になる体質変化の能力で、

運動すればするほど疲労や乳酸の代わりに、

超高濃度のガソリンのようなエネルギーが蓄積する。

そのガソリンを消費することでより高い運動が可能となる。


「要するに動けば動くほどより動けるようになるって事ね!」


炎の男

「待て! デルタぁ!!」


どんどんと加速する御巫みかなぎに、空から追いつく炎の男。


「マジで一回話を聞いてもらっていいですか!

 手錠とかあったら付けるので!!」


手を上げて戦わない意志を表示し、膝立ちをする。


炎の男

「何のつもりだ? いや問答無用だ殺す」


武器に炎を纏わせ、ものすごいスピードで御巫みかなぎに武器を振る。


「...っ!」


死を覚悟し、目を瞑っていた御巫みかなぎだが、

炎の男は武器を首元で寸止めした。


炎の男

「どうやら本当に戦う意志はないらしいな、事情とやらを話してみろ」


金髪の男

「何言ってんスか日神さん!? 早く殺しますよ!」


遅れてやってきた金髪の男が炎の男に反対する。


炎の男

「事情を聞くだけだ。コイツは俺が本気で殺そうとしても、

 逃げも反撃もしなかった。戦う意志はない事は確かだ」


金髪の男

「騙しに来てるに決まってるじゃないっスか!」


炎の男

「なら反撃するだろって言ってんだ」


「話しても良いですか...?」


炎の男

「おい月守、戦闘態勢を取っておけ」


金髪の男

「言われなくてもそうするッスよ! ってか話す前に増援を待ちましょうよ!

 せめて最低限盤石な体制を整えて、拘束してから話を聞きましょ!」


炎の男

「範囲攻撃で増援ごとやられたら終わりだ。

 俺等ならその程度は躱せる」


金髪の男

「日神さんはともかく僕も巻き添えにしないでくれm...」


炎の男

「話してみろ、デルタ」


金髪の男

「オレの話最後まで聞いてくださいよ!」


(ん?デルタ?)

「私はたしかにあなた方の狙っているだろうLv6の魔物に殺されました。

 でも私の能力は私を殺した生物を乗っ取る力で、

 それでこの魔物の力が、殺した生物の身体を再現する能力です!

 さっき殺されたばかりで状況が飲み込めず、

 取り敢えず裸は嫌なので自分の服を着た所にお二方が来て...」


ありのまま起こったことを話す御巫みかなぎ


炎の男

「なるほど。学生証はあるか?」


「カバンの中にあります! カバンは私が死んだ所にあると思います...

 でもあんま私の死体見ないでください、裸なので...」


炎の男

「...月守、取ってこい」


金髪の男

「死体を!?」


炎の男

「そんな訳無いだろ、学生証だ早く行け。

 それと、強力な拘束具を持って来るように申請しとけ」


金髪の男

「了解っス!」


炎の男

「名前は?」


「...御巫紡みかなぎつむぐです。」


炎の男

「なるほどな。今の話が真実だとしても、お前は楽に生きれない。

 どころかほぼ監禁生活になるだろう」


「そんな...私の夢が...」


炎の男

「だが俺はお前を信じる。

 出来るだけお前が普通に生きていけるよう尽力する」


まさかの言葉に、動揺する御巫みかなぎ


「何で信じてくれるんですか...? 私でも貴方の立場なら疑います。

 自分でも今、自分自身を信じることも出来ないのに...」


炎の男

「信じる理由なんて何でもいい。ただアギのいるこの世界に、

 有り得ないなんてことは無い。それだけだ」


「それを信じて皆が死んだらどうするんですか!」


日神

「名乗り遅れたな。俺は対アギ魔隊本部弐番隊隊長、日神蓮ひがみれん

 弐番隊は自分の意志で判断して自由に動く。嫌な仕事は受け取らないし、

 したい仕事は他の隊より速くとる。隊員は俺だけだ。

 俺は自分本位で全て決める。だからお前を信じると俺が決めた」


月守

「日神さ〜ん! 取ってきたっスよぉ〜! あっ僕は月守素晴つきもりすばるっす!

 新生:拾(じゅう)番隊の若き隊長! やることは探り探りの隊っス!

 今日みたいに緊急で呼ばれたりするっス!」


「その...月守さん? までどうして私を信じれるんですか?」


月守

「つっても半信半疑っすよ? でも、可愛い子の涙で揺らぐものがあるんスよ」


日神

「取り敢えず月守、俺に学生証見せろ」


月守

「了解っス〜」


御巫みかなぎは学生証をまじまじと見られる。


「あの...ガチで恥ずいんですけど」


日神

「羞恥心と命、どっちを取るんだ?」


「すみません何でも無いです」


月守

「確かに能力不明のアギって記載があるっスね」


2100年代の学生証はやんわりと身分が表示され、

尚且つアギである場合アギであるという記載がなされる。

大まかな能力も表示される。御巫みかなぎの学生証は、

どうやら能力不詳とだけ記載されているようだ。


日神

「その場で繕った嘘というわけでは無いようだ、

 だが魔物の能力が殺した相手の記憶を見れるという可能性もある。

 まだまだ疑いは晴れないぞ」


月守

「そうっすね。って日神さん、増援と拘束具、来ましたよ!」


遠くの山から車やらヘリコプターやらが飛んで来て、大きな拘束具が落ちてきた。


日神

「よし御巫みかなぎ、自分で自分を拘束しろ」


「へ!?」


月守

「しょうがないっすよ、

 だって俺らが拘束してる最中に殺される可能性があるんスもん」


「...わかりました」


不機嫌な顔で拘束具らしきものをセルフで付ける御巫みかなぎ


日神

「そんで拘束できたらこの箱に入れ」


ヘリコプターが運んできたデカいガチガチの鉄箱を指す日神。


「これから向かう先は...」


日神

「月守は俺らの本部、対アギ魔隊だ。そこでお前の処遇が決まる。

 結果によってはすぐに殺せるようにその拘束具と鉄箱はなってる。

 味方だとしても厳重な警戒態勢が続くだろうな」


「最悪だ...帰ろうとしただけなのに」


月守

「そこは割り切ってもらわないとしょうがないっスよ。

 最大限の譲歩って奴っス。ってか日神さんが貴方を擁護しなかったら、

 つむぐちゃん今頃死んでたっスからね!?」


どうやら3人の会話は、対アギ魔隊本部に聞かれていたようだ。


「...そうですね。頭が上がらないです」


日神

「礼なら生き残ってから言え。それと、裁判中は御巫みかなぎではなく、

 "デルタ"と呼ばれるだろう。お前を殺した魔物、特異魔物5号の呼び名だ」


月守

「そんじゃ、僕は本部へ報告に戻るっスね〜、バイバイ紡(つむぐ)ちゃん!

 もし味方なら、また会えることを願ってるっスよ〜」


「あっ、ありがとうございました!」


日神

「会議は数時間後に行われる。当事者の月守が本部に着いてからだ」


「私...どうなるんでしょう...」


日神

「できる限りの事はする。だから今は大人しくその部屋に入れ」


「はい...」


心臓の鼓動は鳴り止まず、いつ死んでもおかしくないこの状況に、

何も見えない鉄箱の中で発狂しそうになる御巫みかなぎ


???

(何をそんなに焦ってやがル)


「だっ、誰!?」


御巫みかなぎの頭に、誰かが直接話しかけてきた。


デルタ

(一発で察しろヨ。お前を殺したデルタだ。

この名前気に入ったゼ、カッコいいからナ)


(何で私の中に話しかけられるの!? 意味分からんキモい!

二度と話しかけないでもらえます!?)


デルタ

(そりゃ無理だロ。お前の能力は確かにオレの身体を乗っ取っタ。

だが完全じゃなかったみてぇだなァ。オレの魂は、

生物としてあまりにも強イ。お前の能力を超えて、

オレの意志はまだオレの体に残ってんダ)


(最悪なんだけど!? まぁいいわ、会議が始まるまで暗い部屋で暇だし、

話し相手くらいにはなってくれるのよね?)


デルタ

(へっ、ヤダネ。

何でオレの体ヲ勝手に使ってる奴の思い通りになんなきゃいけねぇんダ)


(最悪! 五月蝿いだけじゃない!)


デルタ

(いくらでもうるさくしてやるゼ)


(でも幸い、知能指数だけは低そうね)


デルタ

(今何か言ったカ)


???

「聞こえるか?デルタよ」


鉄箱の中のモニターが光り、映った映像には渋いおじさんがいた。


渋いおじさん

「今からお前の処遇に関する裁判を行う。言っておくが、

 その部屋はボタン一つでありとあらゆる処刑をが行われる。

 貴様が何か一つボロを出せばいつでもコレを押す。

 本当は今にでも押したいくらいだが、まぁ判決を待つんだな。

 裁判の様子はお前には見えない。聞かれたことだけを答えろ」


「は...はい...」

(もうなんでこんな事になったのよ! ...もうどうにでもなれぇ!)

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