第29話 こむぎの夢かなったゆえの熱狂

 プリキュア御意見番・二代目喝御大

 六甲おろしとともに登場?


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 このたびのわんだふるぷりきゅあに出ておる、いろは君の飼い犬のこむぎ君。

 念願かなって人間の形にもなれるわ、しゃべることができるようになるわ。

 これで、人間のイロハをいろは君とともに体験できるようになった次第じゃ。

 わしらの世界でイロハと言えば、一等車から三等車までであるが、それはまあよかろう。ということで。


 さて、こむぎ君の今のはしゃぎぶりであるが、まさにこれ、長年の念願がかなったゆえに可能なことの範囲が拡大したときの人間の心理と、そこからくる熱狂をものの見事に体現したものである。

 実はわしにも、そのような経験が何度かあった。


 ひとつ、その例を挙げさせていただこう。

 大学に入学して養護施設を何とか飛び出したとき。

 あの熱狂的な心理は、約1年弱続いたね。

 そんなこともあって、一時期は、朝から夕方まで炭酸飲料を4本も飲むような時期もあったほどですよ。さすがに健康に悪いからと、周りの人に止められたね。

 朝に1本、昼時に1本、昼飯が終って1本、15時の休憩に1本。

 酒程金もかからんから、どうしても、こうなった。

 それ以外にも、たくさん影響があったね、生活に。

 ただ、その熱狂も徐々に冷めていくのだけどね。慣れるにしたがって。


 さあ、あのワンちゃんこむぎ君は、その熱狂とどう向き合い、付き合っていくかが課題となって来るでしょうな。

 その周りにおるいろは君はもとより、悟少年やひつじはミユキじゃなくてひつじはしつじのメエメエさんにも、彼女のその「熱狂」をどう御させていくかという課題があることも、あえて申し添えておきましょう。


 こむぎ君に、はしゃぎすぎるなよの、喝! だ!


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