第60話 クノイチ
500階層までは四日かかったが、なんとか攻略完了した。またジョブオーブがでたが今回は忍者だ。エマが欲しがったので渡したがどうなるんだ?
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レベル147 職業 魔術師
メイジ レベル201
クノイチ レベル1
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とこうなった。
すごいなジョブオーブ。
オフオクは白熱した様で一千百万円になった。高すぎだろ?
転売ができないから自分で使うんだろうな。いや、武器防具だけだったっけ?まぁしょうがないので送ってあげた。
ラグはスベスベして気持ちいいのでみんなから好評だ!
あとは…こんなとこかな。
あ、イベントで魔王の新装備イベントが開催されて寝る間も惜しんで頑張った。ちゃんと揃えてみたがかっこいい!
「真っ黒じゃん」
と言われたがピカピカ勇者装備よりマシだと思っていたら冬夜に睨まれていた。心を読んだ様だ。
エマのレベル上げに付き合ってダンジョンを探索中。クノイチ装備の女物がないかオフオクで調べたところあったので買ってしまった。星1装備だけど100万もしたよ。
まぁ見た目はいいから俺が星を上げてあげれば済む話だ。
「忍者じゃ無くてクノイチだな」
「そうですね、そう言うのもたしかあった様な、キャラ物ばかりだから探すのが大変ですね。あ、あった、ダブルドラゴンってアプリですよ」
「なんかちょっとタイトルがダサいな」
「まぁ、2Dのドットスタイルのゲームですからね」
「あぁ、そうなんだ」
高く売りすぎだろ!ダブルドラゴン!
「まぁ、エマが気に入ってるから良しとしよう」
「ですね」
エマは巻物を咥え術を使う。
「火遁の術」
メイジのファイヤーボールほどの威力だ。
これが最近のお気に入りだそうだ。
「まぁ、ブラックスミスで撃破して行くから竜騎士もレベル上げ出来るだろ?」
「うっす!何気に高いっすよね」
「装備を強くするために鍛えたんだよ」
「あぁね」
「どぅりゃー」
冬夜も竜騎士をレベル上げしたら後は賢者。とその他諸々のレベルが上がりきってない奴らを上げたいらしい。
ちょっと面倒だがしょうがないな。
500階層を攻略できたのはそれから三日後だった。なかなかハードなスパンだな。
宝箱にはジョブオーブが、今度は聖騎士だったので誰も欲しがらない。
オフオク行きだな。
ようやく雪が溶け始めた頃、また同じ道を通ってグエバ連邦国家に入ると街が見える。
「ちょっとだけ寄ってくか」
「ジェミヤンが気になる」
「あぁ、街づくりのやつね」
と入って行くと立派な街になっている。
「おー、お前らきてたのか!」
「ゴルジェイ?どうなってんの?」
「ジェミヤンがやる気出しちゃって街づくりしちゃったらこーなった」
「すげえな」
「ジェミヤンは?」
「あっちで放牧してるんじゃないか?いつのまにか牛までいるんだからビックリだよ」
酪農ゲームっていってたもんね。
ゴルジェイと別れてスキル屋の婆ちゃんのとこに行く。
「なにか仕入れたかい?」
「変わらないよ?変わったのは家が新しくなっただけさ」
婆さんもうれしそうだ。
「そっか!元気でな!」
「あいよ!」
北に街道を歩いて行く。
「もぐもぐ」
「また買ったのかよ」
「だって街に寄ったら買わないと」
千夏に感化されてエマも食べている。
「おいしいよ?」
「ちゃんと二人の分も買ってあるから」
「あるんかい!」
「あ、ありがとう」
冬夜は素直に受け取る。
「そんなんじゃあげませーん」
「くれよ!…ください」
「しょーがないなぁー」
「くっ!屈辱的だ!」
なんて遊んでるうちに次の街が見えてきた。ん?なんだあのちっこいの?
街をちっこいのが動いてまわる。
「あ、キクミンだ。あのちっこいのを操作して色々するんですよ」
「そんなアプリがあるのか」
やっぱりアプリの数が凄いな。
「あぁ、あの屋根の修理をしているみたいですね」
「凄い便利だな」
「ようこそアルノードの街へ、ってチャイニーズ?」
「日本人だ、ロシア人?」
「私はエルマーだ、もちろんロシア人だよ」
「俺は秋、冬夜、千夏、エマだ」
「四人で旅?してるのか?」
「そうだ。いろんなとこを見てみたいんだ」
「そうか、まぁ若い時は色々チャレンジしてみるもんだよ!」
ここはキクミンが見れただけで満足だな。
「とりあえず一泊していくか!」
「「「賛成」」」
宿屋で四人部屋を借りると、スキル屋に行く。
「いらっしゃい」
「アイテムボックスかインベントリのスキルオーブはないか?」
「は?あったらとっくに使ってるわよ」
「そうかぁ、ジョブオーブは?」
「そこにあるだけよ」
剣士、弓士、騎士があるだけだった。
「悪い、邪魔したな」
スキル屋があるのになぁ。
なかなかいい出会いがない。
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