第17話 修行の成果
―なんか魔王軍の四天王来た…死なないようにレベル上げ頑張りますか!
翌日
…さて、2階のスケルトンたちもリスポーンした頃だろうし、早速レベルを上げるとしよう。
進化の研究とかで母数を増やさないといけないという問題もあるが、今はあのゴブリンキングに対抗するためにもレベル上げを優先すべきだと思う。
とはいえ【
まぁ、進化もある程度したし、そう簡単には上がらないだろうけど仕方ない。
それに、【
中でもナイトは、何か特殊なスキルを手に入れるなり弱点を克服するなりして強化しないとまずい。
それと私も、直接攻撃以外の攻撃手段をそろそろ手に入れたいところだ。
というわけであれから約1か月経ち、私のステータスはこうなった。
名前:ミナ
種族:スケルトン・クイーン
Lv:45
HP:500/500
MP:0/0
STR:550
VIT:550
INT:0
MIN:1
AGL:500
LUK:100
ユニークスキル:【傲慢】
スキル:
【アイテム・ボックス】【鑑定】【看破】【言語理解】【成長加速】【思考加速】【剣術】【体術】【投擲】【王の威圧】
称号:【元異世界人】【知恵を持つ魔物】【幸運者】【同族殺し】【見破りし者】【傲慢な王】【盤面指揮】【慕われしモノ】【導くモノ】
私のレベルは5つ上がり、45に。
更にその辺の石を投げてスケルトンを倒しまくっていたら、100匹倒した辺りでスキル【投擲】を獲得した。
これで一応、遠距離攻撃の手段も手に入れたし、前回戦った時よりステータスも全体的に上昇した。
まぁ、未だに魔法系にクソ弱いのは変わりないが。
それからナイトだが、今までは攻撃方面をメインに育てていた。
しかしそろそろ一度防御系のスキルを獲得させてみようと思い、訓練していた。
するとどうやらそっち方面に才能があったらしく、【鉄壁】【挑発】【シールドバッシュ】などのスキルや【
特に称号の2つが強力で、【
更に【孤軍奮闘】は、味方がいない状態だとステータスが2倍になるという効果。
二つの称号に加えて獲得したスキルを掛け合わせると、「味方を全力で守ったうえで、味方がやられればやられるほど力を発揮する」という、まるで王道漫画の主人公かのような性能になったのだ。
更に2階の宝箱から盾も手に入れたので、今までより更にVITやMINが強化されており、前線を任せられる安定感を手に入れた。
それこそ私やポーンの全力の一撃でも普通に耐えるようになったのだ。
他の【
ビショップはいままでできなかった【STR強化】【VIT強化】などの味方へのバフを手に入れた。
また、固定砲台的な立ち回りが強力なルークは、今まで「命中精度の低さ」が弱点だったのだが、【鷹の目】【暗視】などの視覚強化系のスキルを手に入れたことで命中精度がある程度安定しており、私も訓練の際にはかなりギリギリの勝負になってきた。
そして最後にポーン。
これまでどちらかというと万能というよりは器用貧乏的な立ち回りになってしまっていたところを、【身体強化】【神速】というスキルによって物理方面をかなりガチガチに固めた上でいざという時には今まで使っていた【火魔法】もあることで、私以上に速く遠く、かつ強いステータスを実現できるようになった。
訓練をすると、結構な確率で私が負けるようになってきているので、かなり焦っている状態だ。
というか、今のポーンならあのゴブリンキングに簡単に勝てるんじゃないだろうか…?
それに、ナイトとルークも2体がかりならやつくらいには勝てそうだ。
もちろん私も、ヤツが成長していないならほぼ確実に勝てる。
なんならビショップも一緒に連れて行けば100%だ。
魔王軍とかいうヤバそうなところの四天王に勝てる魔物がこんなに居る【
まぁ、あくまで「ヤツが成長していない、もしくは奥の手がない」という前提であって、私たちの成長以上に相手が成長していたり、まだヤバイ奥の手を隠したりしている状態ならまた話は変わってくるとは思うが。
というか、あいつは【嫉妬】という私の【傲慢】と似たスキルを持っている。
自分でも「【嫉妬】のソウイツ」とか名乗っていたし、ほぼ確定だろう。
それがどんな内容かにもよるが前回の戦いではそれを使っていなかったし、もしも次来た時に使われたらどうなるかは正直気になる所だ。
まぁ少なくとも、私と同じステータスアップ系ではないと思う。
なぜなら、もし同じタイプのスキルであれば前回使えば普通に私に勝てていたはずだ。
「無理矢理にでも連れて行く」と言っていた手前、もしそんなスキルがあれば迷わず使っていたはずだ。
他にそれっぽい効果となると、例えば【鑑定】に近い能力とかはあり得そうな気がする。
この間ヤツが「見させてもらうぞ」とか言った途端急に気持ち悪くなったからな。
あのねっとりとした妙な感覚的にも、【嫉妬】の能力だと言われても納得はできる。
ただ、一度【アイテム・ボックス】から武器を取り出したように見えた時があった。
もしこの世界で【アイテム・ボックス】が一般的でない場合―うちのスケルトンたちも1体も持っていないから一般的ではないと思うが―、あいつが「転生者」である可能性がある。
というか名前もソウイツで、どこか和風を感じる名前だ。
まぁ、だとするとあの夢の中の魔王軍には転生者が二人も居るということになるわけだが、それはもはや人間側に勝つ可能性があるのかどうなのか微妙なところな気もしてくる。
それに、ヤツが転生者、つまり元人間だとするなら、明らかに人間に対して敵対していそうな魔王軍なんて組織に何故入っているのかとかも気になる所だ。
…とまあ、その辺りは一旦置いておいて。そろそろヤツが来る頃じゃないかと思うんだ。
完全に勘でしかないが、なんとなくそんな気がしている。
ただの杞憂で済めばいいが、そうじゃなかった場合が面倒なので、最近は【
どこかに居ないだろうか…?
そう考えながら1階に続く階段を降りると、奥に人影のようなものが見えた。
そう、
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