りかとゆかは夜中は仲良し

 夜中にトイレに起きると、大抵は隣の病室の御宮知おんぐうちゆかと、中原りかが一つのトイレに入り、狭い所に座り込んでだべっていた。

 聞いていると、話の内容は特に無く、

「ゆーかゆか。」

「りーかりか。」

と夜中のテンションで騒いでいた。

 仲良しだった。

 昼間はいがみ合っていたようだったのに。

 人間ってグループの人数が限られてくると、そう、こうして夜中は二人しか居ないような時は有無を言わさず仲良くなるしかないようだ。

と理解する。

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