母親からの電話2

「三好さん、お母さんから、電話です。」

と看護師。

「え!」

 なんだろう?とか、どうしようとか、考える間もなくナースステーションへ連れて行かれ電話口に出た。

「はい。」

「なにしているの!

自分の始末ぐらい自分でつけなさい!」

「何の事?」

「布団よ!

汚しちゃってマー!

弁償じゃない!

一万円も取られたわ!」

 布団が汚れて一万円を母親が払ったと怒っている。

 そして母親は散々怒鳴り散らし、私が何かを言う間も与えず電話は切られた。

 それから看護師に母親からの電話の取り次ぎを頼むなと言われる。

「そんな事言われても、こちらからは連絡できないんです。」

と言っても取り合ってくれなかった。

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