ー(幕間1)ー

 落ちる。

 落ちる。

 落ちる。

 暗い穴の中を落ちていく。

 どこだろう。

 ここは。

 落ちて来たと思ったら、そっと洞窟の様な地面に降り立った。

 目の前にはそう、病院の入り口が有った。

 入りたくない。

 しかし、そこから奇妙な見えない力で引き寄せられ、抵抗虚しく入って行った。

 中にはギャハハとけたたましく笑う白ウサギがいた。

 白ウサギは大きめの振り子時計を掲げ持っている。

 しかし、その振り子は規則正しく動いておらず、上下左右前後に禍々しく振られていた。


 そこで、目が覚めた。

 夢を見て。

 嫌な夢だった。

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