第5話 落語「まんじゅう恐い」

私の妻の「恐い」発言ですが、これには落語と同じで(隠れた)オチがあるのです。

彼女の祖父というのは、大正・昭和の鎌倉では有名な暴れん坊(の鳶職人)で、全身に桜吹雪の入れ墨を入れていた男です(私が結婚する前に死去していました)。

妻は、2歳くらいまで大きな籠に入れられて、庭に面した縁側に置かれていたそうなのですが、雨が降ると、鳶を引退していたこの爺さんが現役の土方連中と、花札博奕をしている。(昔は、雨が降ると土方は仕事にならなかった)


妻は縁側で籠の中から、入れ墨が入った裸体のおじいちゃんが褌(ふんどし)一丁で花札をしているのを見ていたそうです。花札をつまんでそれを内ももににパシッ!パシッ!と打ち付ける。すると、その部分がピンク色になってくる。また、酒を飲んでやってますから、桜吹雪がだんだんと桃色になって、それはきれいだったそうです。

またこの爺さんは、明治天皇の大喪の礼の時には歌舞音曲禁止となったのですが、「たかだが天皇が死んだくらいで、何百年も続く祭りをやめられるか」と言って、北鎌倉駅前から仲間20人くらいで神輿を担いでワッショイやり始めたところを、隠れていた警察官数十名に囲まれて逮捕され、三日三晩留置場に放り込まれていた、という「権威や権力にへいこらしない侠気(おとこぎ)のある男」だったのです。

さすが、「王侯貴族、なんぞ種あらん」の精神で、数千年かけて天皇や皇帝をぶち倒し、外国の金や力に頼らず、あくまで中国人の地力と根性で民主主義(共産主義)を勝ち取った中国人の末裔だけあります(妻の家は800年前に中国から日本へ渡ってきた、蘭渓道隆という坊主の随行者、の末裔)。


大正・昭和の時代に、「天皇」なんてまるで相手にしていなかった人間がいた、というのは驚きですが、韓国人支配の日本の大手マスコミで報道されないだけで、現実には多くの(在来種)日本人が、昔から心の中では「セックスしか能がない人間」と思っていたのです。

「産めよ増やせよ陛下のように、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」と、子作り専門の天皇と、南太平洋戦線でのバカげた作戦で日本を破滅に追いやった海軍のバカ幹部たちを引っかけた「素晴らしい名川柳」や、そのほか庶民の本音が、太平洋戦争中、日本国中あちこちの公衆便所や塀に落書きされていたというのは、その証(あかし)でしょう。

→ 「戦前不敬発言大全: 落書き・ビラ・投書・怪文書で見る反天皇制・反皇室・反ヒロヒト的言説 (戦前ホンネ発言大全) 」

出版社 ‏ : ‎ パブリブ (2019/5/24)

発売日 ‏ : ‎ 2019/5/24

単行本 – 2019/5/24

ある意味、純然たる○クザ屋さん以上に荒くれ漢(おとこ)であった祖父に可愛がられて育った彼女の「いやーん、○クザ恐い」なんて、ジョーク以外の何ものでもない。

因みに、鳶というのは大工と同じ仕事もするので、計算が強くないとできない。数学が強いというのは、一般に「頭が良い」ということ。

彼女の甥(彼女の父の弟の息子)は東大出ですし、彼女の妹は独学で簿記一級を取ったり、彼女自身も市の税理士会の講習会と独学で簿記二級、また、アドビのインデザインという印刷用ソフトを独学でマスターしたくらいで、理数系は潰しが効くというか、応用範囲が広いのです。


私の会社員時代、東大の経済を首席で出て銀時計をもらったという方がいましたが、この人も営業マンとしてはあまり活躍できなかったようでしたが、「腐っても鯛」、米国や韓国での会社設立なんぞ朝飯前、交渉事は苦手でも事務処理をやらせると驚異的な力を発揮されていました。

(「銀時計」氏は、3ヶ月間で朝鮮語をマスターし、会社設立業務は全て朝鮮語で行なう。当人曰く「朝鮮語というのは世界で一番簡単な言語なんです。だから、難しい哲学的な話はできない。そこで、韓国人は世界中の文学や芸術、映画やアニメを、一旦、日本語にしてから朝鮮語にする。日本人や日本語が無いと、彼ら韓国人は政治・経済・科学技術や文化、あらゆる分野において生きていけない」のだそうです。(現代のWikipedia朝鮮語版とは、ほぼ100パーセント日本語版をベースにしているのでしょうか。)

40年前の話ですが、ドストエフスキーやカントの朝鮮語版なんて、韓国の本屋や図書館にはなかったらしい。そういう本を読みたければ、原著か日本語で、ということなのです。)

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