最後は笑って終わりたかった。
@akimoka
第1話
『いつから』
「別れよう」
たった5文字の言葉が今更自分の胸に刺さる。
いつからだろうか。
彼の瞳の中に笑顔の私が映らなくなったのは。
仕事が忙しい。
家事が忙しい。
そんな言い訳を2人とも並べてきた。
夜、私は彼の分のご飯にラップをかける。
朝、私は早く起きて彼のコーヒーを入れる。
嫌いになった訳じゃない。
ただ、最初よりも距離が遠くなっただけ。
「今までありがとう。」
いつからだろうか。
私の中で彼への"好き"がなくなったのは。
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