死なないようにするために

はらは

第1話 僕は死んだ 好きな子と

僕は死んだ。好きな子と。

本当に死んだ。屋上から突き落とされて。

その瞬間、視界が真っ暗になった。イタイ、なんだこの激痛は。イタイ‥。



目覚めると、ここは学校。リンカに呼ばれた。屋上においでよと。

なんて幸せな世界なんだ。

好きな子に、夢から覚めた直後、話しかけるとは最高ではないか。

しかし、屋上にいくと例のあの子に突き落とされた。

しかし、あの子も血を吐いた。

また、視界が真っ暗になった。まだ、イタイ。


目覚めると、ここは学校。

しかし、例のリンカはいない。

少し寂しいが、僕みたいな人が、気安く話しかけられるわけではないけど。


あれ…?


僕は急いで屋上へ向かう。

やはり、リンカは包丁で刺され、血だらけだった。

僕はみてしまった。犯行現場を。

たぶん僕も消されるだろう。


しばらくして、また視界が真っ暗になった。もう痛みも感じない。

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