第1話
夏の暑い日に、友達と遊んでいた。
それは俺にとっていつも通りの日常であり、これからも続いていくはずの日々であっ
た。
「なあ、お前ってどんな女の子が好きなんだ?」
俺は今、高校一年生で隣の席に座る親友である鈴木亮太にそう訊ねられた。
ちなみに俺の名前は藤原悠斗。そこらへんによくいる高校生。
「えっ? いきなりどうしたんだよ」
「いやー、気になってさ!」
「そういう亮太こそ好きな子いるんじゃないの?」
俺は逆に質問を投げ返す。
「お、おう……。まあな……」
すると、亮太は照れくさそうに言った。
「えっ! 誰々!?」
「ちょ、声が大きいよ……!」
亮太の声が少しだけ小さくなる。
「じゃあ教えてよ〜、ほらほら〜」
「わかった! 教えるからちょっと落ち着けって!!」
そして俺たちは互いに笑い合う。
帰り道、亮太と話しながら
「それで結局誰なんだよ?」
「ああ、あのな……」
亮太の言葉を待つ。
すると―――
キィイイイッ!! 突如として目の前に現れた黒い塊を避けることが出来ずにぶつかってしまう。
「うわぁッ!!!」
そのまま地面に倒れ込み、衝撃が走る。一瞬の出来事過ぎて動けなかった。
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