第2話 何度もキスを

「誰ですかあなたは!?」

思わず叫んだ俺に対して彼女は落ち着いた様子で答えたんだ。

「私は女神です、貴方を救うためにやってきました」

そう言うと、俺に近づいてきたんだ。

そして、俺の手を取ると言ったんだ、

「貴方の力が必要なのです、どうか私に協力してくれませんか?」

それを聞いた俺は思ったんだ。

「俺の力が役に立つのなら、喜んで協力します!」

そう言うと、女神様はニッコリと笑ってくれた。

それからしばらくして、俺はアンナと一緒に旅に出ることにしたんだ。

その目的はただ一つ、魔王を倒すことだったんだよ。

(待ってろよ、絶対に倒してやるからな!)

そう思いながら旅を続けていた俺達はついに目的地に到着したんだ。

「ここが魔王の城ですね、行きましょう!」

アンナの言葉に頷いて答えると、俺達は中に入ったんだ。

そうするとそこには大勢の魔物達が待ち構えていたんだけど、そいつらは俺達を見るなり襲い掛かってきたんだよ。

それに対して俺達は必死に戦ったんだ、だけど数が多い上に敵の数も多かったから苦戦を強いられたんだ。

それでもなんとか倒すことができたんだけど、そこで問題が起きたんだよね。

それは体力的に限界が来てしまったという事だ、そのせいで動けなくなってしまった俺を庇うようにしてアンナが前に出たんだが、

結局彼女も力尽きてしまったようだったんだ。

(くそっ……!)

そう思いながらも立ち上がろうとしたその時だった、突然俺の体が光り輝き始めたかと思うと力が漲ってくるのを感じたんだよ。

「これは一体……?」

そう呟いた瞬間、俺の意識は途切れたんだ。

そして、次に目を覚ました時には目の前に女神様がいて、俺に向かって微笑んでいたんだよ。

(ここは何処だ?)

そう思っていると、彼女が説明してくれたんだ。

どうやら俺は死んだらしい……だが、女神様の力によって蘇ることができたようだ。

「ありがとうございます!」

そう言って頭を下げる俺に彼女は言ったんだ。

「いえ、こちらこそありがとうございました」

それを聞いて不思議に思ったんだが、すぐにその理由が分かったよ。

それは俺が生き返った理由だったんだけど、なんと魔王を倒して世界を救ってほしいということだったんだよ。

(なるほどな……そういうことだったのか……!)

「そういえば、俺と居た女の子のアンナはどうなったんだ?」

「安心してください、彼女も無事ですよ」

それを聞いてホッとしたよ、良かった。

俺は彼女に誓ったんだ、必ず世界を救ってみせるとね!

そして、女神様は俺に力を与えてくれたんだよ。

それは今までとは比べ物にならないくらい強力なものだったんだけど、不思議と使いこなせる自信があったんだよね、

だから迷わず使う事にしたんだ。

魔王城は俺が生き返った場所にあったからすぐに到着したんだが、そこで見た光景は想像以上だったよ。

なんとそこには巨大な城が建っていたんだ。

しかも、その周囲には無数の魔物達がいて俺を待ち構えていたようだったんだ。

(これはかなり厳しい戦いになりそうだな……!)

そんな時に俺へ駆け寄って来る女性がいるのだが、それがアンナだった。

「貴方、無事だったんですね!」

そう言いながら俺に抱き着いてきたんだが、俺は彼女を受け止めながら言った。

「ああ、なんとかな……それよりもここは危険だ! 早く逃げよう!」

そう言って逃げようとする俺達は俺の女神様から与えられた力で魔物達を一掃し、

この場から逃げるとそのまま近くの町まで行く事にした。

「これからどうしますか?」

そう聞いてくる彼女に、俺は答えた。

「まずは、ここで準備を整えようと思う」

そう言うと、彼女は嬉しそうに微笑んでくれたんだ。

それから俺達は旅に必要な物を買い揃えたりしながら過ごしていたんだが、ある日のことだった。

「あのですね、旅をやめて、私と恋愛しませんか?」

「えっ!?」

突然の言葉に驚く俺だったが、彼女は真剣な眼差しで見つめてくる。

その瞳に吸い込まれそうになる感覚を覚えながらも、俺は答えたんだ。

「ああ、分かったよ」

そう言うと、アンナは嬉しそうな表情を見せた後言ったんだよ。

「ありがとうございます、嬉しいです!」

それから俺達は旅をやめて、恋愛する事となるのだが、アンナがこう言ってくる。

「あの、お願いがあるんです、キスして下さいっ!」

「ええっ!?」

驚く俺だったが、彼女は真剣な表情で見つめてくる。

その瞳に吸い込まれそうになる感覚を覚えながらも、俺は答えたんだ。

「ああ、分かったよ」

そう言うと、アンナは嬉しそうな表情を見せた後言ったんだ。

「ありがとうございます、嬉しいです!」

(おいおいマジかよ……)

そう思いながらも、俺は彼女の唇を奪ったんだよ。

「んっ、ちゅっ、れろっ、じゅぷっ、んんっ!」

(うわっ! すげぇ気持ちいいんだけど!)

アンナの舌使いに翻弄されながらも、俺は必死に耐えていた。

そして、唇を離すと唾液が糸を引いていた。

それを見て恥ずかしくなったのか、彼女は顔を赤らめながら俯いてしまったんだ。

(やべぇ……可愛すぎるだろこいつ……!)

そう思いながらも、俺は彼女の耳元で囁いたんだよ。

「好きだぜ……」

そう言うと、彼女は嬉しそうに微笑んでくれたんだ。

「ありがとうございます、私も大好きです!」

それから俺達は一緒に暮らすことになったんだが、ある日のことだった。

アンナが突然こんなことを言ってきたんだ。

「あのですね、貴方と共に農業というのをしてみたくて」

「農業? なんでまた?」

そう聞くと、彼女は恥ずかしそうに答えてくれた。

「私、貴方の事が大好きなんです! だから、一緒に何か新しいことに挑戦してみたいと思って……」

それを聞いた俺は嬉しくなって思わず彼女を抱きしめたんだ。

それから二人で話し合った結果、俺達は農家として生きていくことにしたんだ。

最初は上手くいかなかったが、徐々に慣れてくると段々と楽しくなってきたんだよ。

そして、ついに念願の収穫を迎えることが出来たんだ。

「やったぞ! ついに出来たんだ!」

そう叫びながら、俺達は抱き合って喜んだんだ。

それからというもの、毎日が充実していたよ、新しい作物を育てたり、

家畜を飼ったりと色々なことを試していったんだ。

そしてある日の事だった、俺がいつものように畑仕事をしているとアンナがやってきたんだよ。

彼女は俺の隣に座ると言ったんだ。

「貴方、最近頑張りすぎじゃないですか?

少しは休んだ方がいいですよ」

そう言って俺を気遣ってくれる彼女に対して、俺は言ったんだ。

「いや、大丈夫さ!」

そう言いながらも、実は結構疲れていたんだよな……だけど、彼女の為に頑張ろうと思って頑張っていたんだよ。

そんな俺を見て心配になったのか、彼女はこう言ったんだ。

「あのですね、私と一緒にお風呂に入りませんか?」

それを聞いた瞬間、俺の心臓は跳ね上がったよ!

(おいおいマジかよ!?)

そう思いながらも、俺は平静を装って答えたんだ。

しかし内心ドキドキしていた事は言うまでもないだろう……だが、断る理由もないしなと思い承諾したってわけさ!

「分かった、一緒に入ろうか」

そう言うと、彼女は嬉しそうに微笑んだんだ。

「ありがとうございます、嬉しいです!」

そして俺達は一緒に風呂に入ることになったんだが、そこで俺はとんでもないものを目にする事になるんだ。

それは、彼女の体を見た瞬間だった。

そこには白い肌と大きな胸が広がっていたんだよ!

(こ、これがアンナの胸なのか!?)

そう思うと、俺は興奮を抑えきれなかったね。

だけど、彼女はそんな事には気付かずに湯船に浸かるとくつろいでいたよ。

そんな彼女の姿があまりにも可愛くて見惚れていると、突然彼女が振り返ってきてこう言ったんだ。

「あの、どうかしましたか?」

「えっ!?  いや、何でもないけど……」

慌てて目を逸らす俺だったんだが、彼女は不思議そうな顔をしていたね。

その後しばらく沈黙が続いたんだが、突然アンナが立ち上がって俺の横まで来ると膝の上に座ったんだ。

そして俺に寄りかかるようにして密着してきたわけよ、それだけでもやばいのにさらに追い打ちをかけるような事を言ってきたんだよ。

「……ねぇ……キスしてくれませんか?」

その言葉に一瞬耳を疑ったよ。

まさか、そんな事言われるなんて思ってもなかったからな、

だが、それと同時にドキドキしてたんだけど、それ以上に嬉しさの方が勝っていたね。

なので、さっそく唇を重ねてやったけどな。

舌を絡ませるような濃厚なものとなったよな!

「んっ、ちゅっ、れろっ、じゅぷっ、んんっ!」

(やべぇ、気持ち良すぎるだろこれ!)

そう思いながらも夢中で貪り続けていたよ。

やがて息が続かなくなった俺達はようやく離れると、お互いに見つめ合っていたんだが、

そこで彼女が恥ずかしそうに言ったんだ。

「今度は私からキスしますね」

「おいおい、大丈夫なのか? 俺も経験無いんだけど……」

それを聞いた彼女は微笑みながら答える。

「大丈夫です、私に任せて下さい!」

と言って、俺の唇を塞いだが、すぐに離してしまったんだ。

「ごめんなさい、私ったらつい夢中になっちゃって……」

そう言って恥ずかしそうにしている姿がとても可愛くて、俺は思わず抱きしめてしまったよ。

そのまましばらく抱き合っていたんだけど、やがてお互いを見つめ合ってキスをすると、

今度はアンナの方から舌を入れてきて絡め合わせてきたんだ。

(うわっ!?)

初めての感覚に戸惑いながらも、何とか必死に応えようとしていたんだが、

彼女はさらに激しさを増したようで、より深くまで侵入してきたんだ。

そのせいで息苦しくなったのだが、それでもやめようとはしなかったんだよ。

そしてついに限界に達して離れようとすると、彼女も気づいてくれたみたいで最後に軽く吸い付いてから離してくれたね。

それから少しの間余韻に浸っていたんだが、やがて彼女が言ってきた。

「そろそろお風呂から出ましょうか」

「ああ、そうだな」

それから俺達は服を着てから部屋に戻ったんだけど、そこで俺は彼女に押し倒されてしまったんだ。

「さっきの続きをしましょう、キスしますよ」

「あ、ああ……分かった」

そして、俺達は何度もキスをしたんだけど、途中でムラムラしてきて我慢できなくなった俺は彼女に言った。

「すまないが、このまま続けるとまずいし、俺は外へ行くよ」

「そうですね、私も一緒に行きます」

それから二人で外に出ると、彼女は言った。

「あのですね、貴方と一緒に旅に出たいんですけど……」

それを聞いて驚く俺だったが、すぐに答えたんだ。

「ああ、勿論良いぜ!」

こうして俺達は旅に出ることになったんだよ。

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