ダンジョンに川を流し込もう
二歳児
第1話 ダンジョン発見
ともかく、
良く耳に入ってくる話とすれば、
こういった話は基本的には父親が酒に酔った時に聞かされる羽目になる。姉はとっくに家を出て嫁いでしまったので俺しか聞く相手がいないのだが、酒に酔うと同じ話を何度も繰り返すのは切実にやめてほしい。飽きた。そろそろ精神が死ぬ。某精神と時に関する部屋でもこんな辛い思いしないと思う。
そう言ったわけで、
ただ、まぁ。一般人である自分には関りが無いはずのこの話をしたのは、それなりの理由がある訳で。
「………どうすっかなぁ、あれ」
場所は自宅の裏山。一応は我が家の敷地らしい森の、その少し奥に入った所。川のせせらぎが聞こえる。一緒に魔物の呻き声が聞こえる。愉快だね。
魔物は一体。犬というか狐というか、遠くから見ただけでは判別がつかない。
そしてその魔物の隣には、穴。ぱっと見ではマジでただの穴。
穴があったら入りたい~、などと頭の中で適当なことを考えながら、その場を去る。部屋に戻って
リビングで腹を出して眠っている父親を脇目に、階段を昇って自分の部屋に入る。パソコンを開いて、検索フォームを開いて文字を打ち込む。一番上にヒットしたページは、定期テスト対策のために色々と纏められたサイトだった。
安っぽい、所謂な感じのネット記事だが、きっと間違ってないだろうと、そう信じる。
正直
あまり面白みのない記事を読み進めて行くこと五分。面白くはなかったが丁寧に書かれていたので、面白くはなかったが分かりやすかった。
書かれていた内容は基本的に二つ。まず一つ目は、
そして二つ目が、魔物の発生について。基本的に
魔物の発生で気を付けなければならないことは幾つかある。一つ目は、先ほど言ったように、
そして二つ目は、
ということで、
さて、そんな絶大な危機にある我が家をどうしてくれようか。虞や虞や汝を如何せんだよマジで。
どうしましょうねぇ。家の裏手程度だったら人にあげても良いような気がするが、公的機関の持ち物になるというのは頂けない。我が家の唯一の利点は静かである点ですから。
その後色々と考えたものの、何も思いつかなかった。
く、この我が頭脳をもってしても手も足も出ない、だと………?
ということで、一旦
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