車列は進む
雪中走る機関車 車列は
ありきたりな過去を溶解し
バリの鋭い逆鱗となる
太陽よりも明度を秘めて
月より風雅を叫んだ汽笛と共に
煙突から未開の黒煤を吐き
道すがら隣人の皮膚をまだらに染める
鼻腔喉肺は僻地の戦場
雪積もる道の粘膜を
這いつくばってわれ先にと進む
閃光の巾布で目が眩む
車列のしんがりを務めたのは
話をぶちまける講談師が
広げた真っ赤な風呂敷の道
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます