白黴

寒邪が目を光らせる外界を

温室から眺める白黴は

降っては溶ける雪を見て

自身の姿と思うだろうか

もしあれが全てお前ならば

我ら気管支喘息の喘鳴の音塊

そうならないためにも私は雑巾を持ち

お前に途中退出を願う

ただまたいつか姿を見せろ

密かにはそう思うのだ

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