折りかただけだはなくて花の紙ヒコーキを飛ばすやりかたもどんどん上手くなっていた。(最近だと後ろから飛んできた紙ヒコーキが文の机の上にきれいに落ちたこともあった)

 それだけではなくて紙もいろんな模様のある紙に変化したりもした。(最初の紙は切り取ったノートの紙だったのだけど、最近の紙は紙ヒコーキを折るために事前に文房具屋さんで買った紙のようだった)

「高野さん。紙ヒコーキ折るの、好きなの?」と文くんは言った。

「別に好きじゃないけど、なんだか最近はだんだんと好きになってきた」と花は言った。

 そう言ってから、花は自分の机のなか空紙ヒコーキを折るための紙を取り出した。

 それはとてもきれいな紙で、いろいろな種類の模様の紙が揃っていた。

(その紙を見て確かに紙ヒコーキを折りたくなるような、わくわくした気持ちになると文くんは思った)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る