My Golden Tomorrows

迷う必要なんてあるはずがない

散々迷い続けてきたんだ


日に日に外が怖くなっていった 新聞配達、バイクのエンジン、

騒ぐ子供たち、犬の吠える声 あらゆるものが怖くなっていった


津津浦浦にイメージを重ねる首吊り縄の真っ赤な夢を撃て

奇跡の発動はもう済まされた 指図を受けないって決めたのはいつだっけ


樹海の奥深くで癒されない死体のような無防備な孤独

受話器は糸電話よりも遥かに使い勝手が悪すぎたみたい


支離滅裂な歳月の現状に歓喜と虚しさを覚える自分

二月の再会が全ての謎で諸悪の根源だってやっと気がつけた


ついてない時っていうのはあるもんで だからって悪いことばっかりも続かないよ

賞味期限切れの牛乳のせいにでもしてなんとか今日の日を乗り越えて行こう


大きい傷より小さい傷の方が痛くて堪らない時もある

そういうことがわかれば愚鈍さを祝う意味がわかるかもしれない


新しい家具を手に入れた気分 感動はすぐそばにあるんだろう

ずっと連絡を取ってなかったけど友達に会いたくなってきた


理路整然と管理される拒絶 あの頃は酷く捻じ曲がっていた

だからこそ謝罪と感謝をしたい そろそろ手紙を書いてみる機会かな


万物の創造に手抜きは許されていない 苦労した甲斐があっておかしくない

紫の揚羽蝶はもう用済みだから生きることに専念してみてもいいかなあ


腐敗を呪うぐらいだからまだまだ荒廃するわけにはいかない

何がなんでも正しい死に方ができるまでは終われないよ


ああようやく髪を切りに行けるんだ

半年も伸び放題でうざったかった


とくとご覧あれ まるでそう薔薇の花束みたいだろう

赤の絵の具で塗り潰されたみたいな

元は真っ白なタイルだった床を見て今はどう思う

後悔の連続体に身を委ねてみるのもいいけど

“しょうがないね”って諦めるさ


大きい傷より小さい傷の方が痛くて堪らない時もある

そういうことがわかれば愚鈍さを祝う意味がわかるかもしれない


腐敗を呪うぐらいだからまだまだ荒廃するわけにはいかない

何がなんでも正しい死に方ができるまでは終われないよ


背水の陣としてしばらく煙草をやめてみようかな

決め手なら既に準備万端だから


ああようやく髪を切りに行けたのさ

半年も伸び放題でうざったかった

That might not always be a happy place, but anyway I’ll go

Are you ready? “Yes, I am!” Welcome golden tomorrows!

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