Underdog No.1

生きてゆく、ということは、仕事をする、ということだ

だって科学文明は唖然とするほど進歩してない

一体この悩ましさから解き放たれる時など来るのだろうか

もう毎日絶不調


他の人は彼女とうまくやれている、というのがポイントだ

あの人さえいなかったら楽しく仕事ができるのに

それにしても楽しく仕事がしたいだなんてもしや生意気なのかしら


他の人たちは彼を面倒臭いやつと思わないのかしら

もうとっても自然に死ねばいいのにと思えちゃう

いいことなんて全然なくてもそれでも一生懸命生きたいわけよ


人間には向き不向きがあるというわけで

例えばこの俺は働くのに向いていない

そうさながら学校の勉強が不得意であるように

ともすれば俺は死んだ方がいいのかのう


どこにだって気の合わない人はいる

これこそが人間の宿命!

と完全に思いきれたら少しは気楽になれるのだろうか


誰もが自由に生きていけるわけじゃない

人間は皆平等なんかじゃないし

生まれる前からスタート・ラインは違うから


でも鍛えた人もいる

それは忘れないでいたい


これは運命の悪戯か偶然の生贄か

はたまた誰かか何かに仕組まれているのか

タイミングが悪い、なんていうか、嗚呼“いまいち”

これが徳の問題なら 努力は無力!!!


人は簡単に哲学者になれる

たった一人嫌な人がいるだけで人生は生き辛くなる

何もかもが気になる

ってなんかまるで恋のよう

本当、恋だったら面白いのにねえ


別に殊更に仲良くなりたいわけではないのよ

ただ普通にそれなりになんとなく付き合いたいのよ

でも夢は叶わない

もうマジで宿命なのかしら

斥力が働いているとしか思えない


何もかもが光に満ちている、というわけにはいかない

だってそれが人間社会なんだもの

だから幸せなだけなのはそれはそれで困るのだろう

それじゃ耐性がつかなくなっちゃうんだぜ


なんて言って己を誤魔化していかなきゃもうやってらんない

不幸せは健康のためにとってもいいんだ、とか思えるようにならなくちゃ


とりあえず今の俺に必要なものは勇気と根性と

そして“無職”以外の肩書きだ


−ここでくたばるわけにはいかないっっ!!!−

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