キャロル(対訳)
たった今俺が聴いてる“歓喜の歌”ってのは
やっぱり真夜中に天使たちが奏でているロックンロールだった
パンクな天使は「オレたちはもう讃美歌を歌うのに飽きたのさ!」と
単車に乗ってロサンゼルスまで暴走突進してきたんだ
いつかこうなるだろうとは思ってたけどね
イケてる天使のスーパー・ロックンロール!
それにしてもなんてイカれたサウンドなんだ!?
今日から毎日やつらはスーパースターだ!!!
ロサンゼルスじゃもうやつらの名を知らない者はいない
「彗星の如く現れたモンスター・バンド!? なんてこった!」
世界中に天使の歌が響いて、
あっという間にあらゆるレコード会社からスカウトマンがやってきた
そして今、天使たちは毎日ライヴをしている
「サインを頂戴!」と全人類がやつらに希望を求めている
地球上のあらゆる生命体を次々に巻き込んで、
俺は、やつらをすげえなって思うんだ
––––俺はいつものようにライヴに行った
しかしなぜかバンドの空気が重かった
ロック・バンド“炎の翼”は記者会見で突然言った
「オレたち、もう何もかも疲れた! 毎日にうんざりしてるんだ!
スケジュールがキツい! 取材がウザい!
オレたちは自由に歌を歌いたいんだ!!!」
そう言って天使は飛んでった
いつかこうなるだろうとは思ってたけどね
イケてる天使のハイパー・ロックンロール!
天使たちは天国を飛び出した罰として
神様に天使養成学校へと再入学させられましたとさ
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