もう愛なんていらない

こた神さま

〜プロローグ〜


人の心は変わりやすく、


そう空を流れる雲のように、


一秒毎に変えわっていく。




燃えるようなキラキラとした瞳は、

もう僕を映さない。


何度も『愛している』と呟いてた唇は、

今は、カラカラに乾き、何も言葉を発さない。





ねぇ……いつから僕達、お互いを見なくなった?


ねぇ……どうして、こんな風になってしまった?




僕ら、ずっと一緒に居られると信じていた、あの日。


もう戻らない、あの日。


こんなにも、苦しくて、憎いのは、

君を本気で愛していたから。


君の僕への想いが消えた今、

もう忘れないといけないのに、

夜も眠れぬほど、

こんなにも、まだ君を想っているのは、

君を愛しているから。




人を愛する事が、

こんなにも、苦しくて、悲しいものならば、

もう二度と、誰も愛さない。




ーもう二度と、誰も愛せない。ー

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