/// 18.教えて、ラビお姉ちゃん

ア「おねーちゃーーん」


ラ「なあに?アンジェちゃん」


ア「今日は色々聞きたいことをまとめてきたの」


ラ「ふふふ。ここではいっぱいしゃべるのね」


ア「んとね、ここだけはキャラ変するんだって。それにいつもお姉ちゃんとだけいる時は結構話してるんだよ。あまり描写はないけどね」


ラ「そうなのね。ふふふ。じゃあ今日はアンジェちゃんにいっぱい質問されちゃうのかしら?」


ア「うん!まずね、ダンジョンで魔石がスライムしか落ちないようです。どうしてですか?」


ラ「そうね。まだ魔石ってそれしか出てきてないわね。魔石は本来、魔道生物と呼ばれる魔法で生み出された魔物の核になっているものなの。だからまだスライムぐらいしか登場していないけど、今後はガーゴイルであったり、竜種であったり、亜人系の魔物なんかには大きな魔石があったりするほよね。あと変なスライムとか・・・」


ア「へー。じゃあこれからに期待と。じゃあね、ボス戦は入る前に待機とか必要ですか?」


ラ「あーほかに戦っているパーティーがいたらってやつね」


ア「うん。私も某階層で結局10分以上余分にあたふたと、どまっていたことがあるから・・・」


ラ「あの部屋ね、実は亜空間みたいになっているの。だからいつでも好きなタイミングで突入できるの。あるパーティが戦っている間に入った別のパーティは、また別のボス部屋に入って戦うって謎空間なのよ。だからあそこでゴロゴロ惰眠生活を送っていても他の人の邪魔にはならないのよ」


ア「へー」


ラ「でも気をつけて・・・あそこで何日も暮らしているとやがて・・・」


ア「やがて・・・(ごくり」


ラ「知らない方が良いこともあるのよアンジェちゃん」


ア「そうだね。きっとそう」


ラ「ちなみに一度攻略成功したボス部屋は、数年は入っても何も出ないわ。そのサイクルは不明だけどね」


ア「なるほどー」


ラ「ボスを周回無双も無理なので気を付けて」


ア「何を気を付けたらいいかわからないけどわかったー。あとついでにボス部屋の出口の待機所、詰まったりしないの?」


ラ「あーそこも同じみたい。出口に誰かが立ってると、誰も出てこなくなっちゃうのよ。多分だけど見た目が同じの別の待機所に出るんだと思うの。ポータルの出入りも同様ね」


ア「へー」


ラ「あと、あの見せかけ扉のところに半分だけ体を出してとどまろうとすると・・・」


ア「と、とどまろうとすると・・・(ごくり」


ラ「何かに押し出されて出てしまうわ」


ア「そうなんだー」


ラ「逆にその出口に近づこうとしても不思議な圧力によって近づけないのよ」


ア「へー。じゃあ次はー、この国の単位はエルザちゃんになってるけど関係あるの?」


ラ「あーそれね。謎だわ。エルザちゃんはハーフエルフだからもう何百年も生きているの。きっと建国にもかかわっている気がする。でも詳しくは分からないのよ。昔の話をきいても忘れたわって言うし」


ア「なんか関係してそう」


ラ「そうね。きっとどこかの変態駄目神さんに見初められて通貨単位にまでなっちゃった可能性もあるわね」


ア「ありえるー」


ラ「そろそろ時間みたい。他にも何かある?」


ア「あのね、ダンジョンって何階層まであるの?」


ラ「あー。イーストダンジョンは下層の下には40階層まではの深層、50階層までの魔窟があるの」


ア「そうなんだーじゃあ50階層を攻略したら終わりだね」


ラ「そうね。でも魔窟は呼び方のテンプレが変わっただけじゃなくて、各階に特徴があって別々の魔物がいて広いエリアになってるから気をつけないとダメよ」


ア「はーい♪」


ラ「上級冒険者の中にはそこに根城を作って住んじゃう人もいるし。その内アンジェちゃんも会えるかもね」


ア「合いたくないんですけどー」


ラ「ふふふ。じゃあ今日はこんな感じでいいかしら」


ア「うん!ありがとーおねえちゃん!」


ラ「どういたしまして。じゃあ後は二人で楽しみましょう。あっちいこうか。ふふふ楽しくなりそうね」


後は若い二人に任せて退散(さよなら)、退散(さよなら)、退散(さよなら)。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る