8月28日 午後23時00分

外は真っ暗で星の明かりだけが輝いている。

今のうちに明日の支度を済ませてしまおうと身体を起こした。

逃したらもう二度とチャンスは無い。

最後のチャンスだと何回も言い聞かせる。

明日必要なものをリュックサックに詰めていく

スマホ、イヤホン、財布、それから…。

「ん?」

視界に日記帳が映る。

「……最後に書いおこうかな」

ずっとこの日記帳に助けられてきた。

「ありがとね」

日記を書き終えてリュックサックにいれる。


さぁもう寝よう けれど口元が歪む。

あぁ、いつもはこんな笑い方なんてしないのに

明日が楽しみで口角が上がってしまう。


……ふふっ おやすみなさい


8月28日 終了

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る