いじめから始まった私の人生
井伊琴 乃(いいことない)
プロローグ
あなたにとって小説とはどんなものですか?
考えなくても結構です。
ただ、お話の導入ってどうしても苦手で、テンプレみたいに問いかけになってしまうんです。気にしないでください。
私にとって小説は、誰かの人生を覗き見ているような、そんなフィーリングで読んでいます。
『現実は小説より奇なり』
誰もが聞いたことのある有名な言葉ですね。
イギリスの詩人、バイロンの「ドン・ジュアン」という作品の中で出てくる言葉らしいです。(調べました)
確かに、ニュースやツイッターを見ていると、悲劇喜劇に関わらずまさか、というような出来事が世界中で起こっていますよね。
小説ではなく現実で起こっているからこそ、余計に面白く感じてしまいます。
そこで私は思いました。
もしかしたら、ただの『一般人』の人生は小説よりも面白いのではないか、と。
ヒューマンドラマ好きな私からしてみれば、一種の実験のような感覚です。
私の人生を細部まで言葉にして、面白さを最大限に引き延ばしたら小説を越える小説になるのか。
私の嫌いな『ノンフィクション』という体を保ったまま、どれだけ『ノンフィクション』からかけ離れられるのか。
ここからは、私の妄想と現実の入り混じった奇妙なノンフィクションになると思います。
嘘を吐くつもりはありません。
昔から思い込みが激しい子供でした。今もそうです。
夢や妄想と現実の区別が付かないのです。
現実、と思っていたことが、実はただの妄想だった、なんてこともあり得ます。それはここで事前にお伝えしておきます。
私もきちんと人生を振り返ったことが無いのでワクワクしています。
それでは、―――
私の人生の開幕です。
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