星に手は届かない
nulla
序章 遠い星
白銀色に輝く星月
プロローグ 輝く星
新作です!
※今回は三人称視点ですが、これからは基本的に一人称視点で進めていきます。
――――――――――――――――――
ここは人々が
……前置きはここまでにして、これから本編に入っていこう。
*
「ピー!」というホイッスルの音が響く。それと同時に、2人の少年が動き出した。
「ハァッ!」
黒髪に
2人は容姿端麗の美少年なので戦っている様子は絵になる。……それはさておき、今の状況をお知らせしよう。
初めは黒髪の少年が攻めに出ていたが、時間が経つにつれ防戦一方を強いられるようになった。
理由は単純、受けに回っていた銀髪の少年が反撃に出たからだ。
現在、どちらが負けるのかは火を見るよりも明らかである。模擬戦が開始されてから5分が経過したが、黒髪の少年は汗を流し息を切らせている一方で、銀髪の少年は汗をかく様子が一切見られず、息一つ乱していない。
「くっ!こうなったら奥の手を使うしかないっ!」
追い詰められた黒髪の少年は剣を頭上に構え、高らかに叫ぶ。
「“
木剣が燃え上がり高速で振り下ろされる。受けたら大怪我が決まったような一撃を前に、銀髪の少年は無表情のまま剣を振るい「落陽」をいなす。その剣筋は流れる水のようであり、洗練された美しさを感じさせる。
黒髪の少年は、己の会心の一撃を呆気なく流された様子を
一方で、銀髪の少年は「落陽」をいなした直後に剣を一閃した。
呆然としていた黒髪の少年はその攻撃を躱せるはずがなく、胴体に直撃し吹っ飛んでいく。
何とか受け身をとれたものの、一瞬で距離を詰められて再び攻撃を食らってしまい、呆然とした表情から一転して苦悶の表情を浮かべて倒れ込む。
銀髪の少年はすぐさま追撃を入れて決着をつけようとする。しかし、黒髪の少年がその攻撃を黙って見るわけがなく、転がるようにして攻撃を避けた。
「諦めが悪いなぁ……。早く終わらせたいからこれで最後の攻撃にするよ。
“
目にも留まらぬ一閃が容赦なく黒髪の少年に放たれる。
シュンッという小気味良い音が辺りに響くと同時に、「ガハッ」という声が聞こえた。
それからすぐに銀髪の少年はその場から立ち去っていった。
……これは5歳の時、黒髪の少年――
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近況ノートに、誰もが認める天才「星月柊」と自称凡人の「天日陽翔」のイメージ画像を載せました!
URLを貼っておくので、是非見てください!
https://kakuyomu.jp/users/nulla/news/16817330662169249474
https://kakuyomu.jp/users/nulla/news/16817330662169250904
〈追記〉
「特殊能力」を「特殊技能」に変更いたしました。
サブタイトルを変更いたしました。
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