君が生きたこの世界で僕はひたすら鍋を混ず
谷合まなび
第1話序章
『今日も生きてしまった…』
今日も僕はそう思う
今の西暦すら分からないこの世
この地球は一昔前に終焉を迎えた
人々は地球の外、宇宙へと逃亡した
だが金も権力もない者達は
終焉を迎えた地球に残るしか無かった
だがそれでもしぶとく生き残った者もいた
それが僕
『ビミ』だ
ホントの名前は自己意識潜在後方支援部隊備蓄傭兵 セミアート と言われていた
だけれど僕は『ビミ』だ
そう思っている
『腹が減ったな』
僕の半生を振り返っていると時間は過ぎた
僕は機械なのだが、腹が減ってしまう
別に機械とか電気とかを食べている訳では無い
ちゃんとした食べ物だ
『さて、今日は何かかかったかな?』
終焉した世界にまともな食べ物はない
この世界にいる生き物は
終焉…世界の核の暴走…それに伴う世界大戦の勃発によって生まれた化け物のような異種生物だけだ
『今日はなしか…』
食べ物を確保するにはその化け物を捕まえて
料理する以外に方法はない
『取りに行くか?買いに行くか?』
この世界にはスラムと呼ばれる町モドキがある
たくさんの人…とまでは言わないが
生き残りが形成している町だ
物々交換でたくさんの物が手に入る
『交換できるものがないな…
狩りに行くか』
悲しきかな
この世界にまともな緑は無い
だいたいが汚染されたりかれてたりする
だからほとんど荒野だ
だからそこに狩りに行くしかない
『熱いんだよなぁーあそこ』
そう言って僕は狩りに行く
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