第130話 ようやく待望の能力だが・・・
「それではカイン、ステータスを公開するにゃ。」
ラックの言葉にカインはステータスを公開した。
名前:カイン
年齢:13歳
種族:人
神の祝福:アルファベット(寄付金額22,580,000ガル)
※次回32,768,000ガルで神の奇跡解放
神の奇跡:
A『如月花院君』:前世の記憶
B『名探偵君』:鑑定
C『戦闘民族君』:成長率SS
D『未来の猫ロボット君』:アイテムボックス
E『世紀末覇者君』:身体強化
F『動く城君』:魔法
G『美少女戦士君』:黒猫
H『戦闘民族君Ⅱ』:気配察知
I『天空の城ラ君』:極大消滅魔法『バース!!』
J『ゲゲゲの鬼君』:猫の人型化
K『元気100倍アンパン君』:状態異常耐性
L『海賊王の大秘宝君』:刀術極と黒刀
M『金属の錬金術師君』:錬金術
N『影の薄いシックスメン君』:隠密
O『世紀の大怪盗の三代目君』:盗む
P(3分の1)『戦闘民族君Ⅲ』:???
「戦闘民族君・・・Ⅲ・・・か。」
「この世界の女神はあのアニメ好きすぎにゃ。」
「たしかにそうだな。だけどわかるな。俺もあのアニメは好きだった。子供の頃から見てたけど、夏休みに映画館で映画を見たり、毎週最新話を楽しみにしてたり、あの作者って天才かよって思ったもんだよ。それに今でも新シリーズがしてただろ?」
「たしかに前世代から愛されるアニメではあるにゃ。もう解放されたスキルはアレでまちがいないにゃ?」
「だな。瞬間移動、きっと転移魔法のはずだ。もうハテナの所も見ていいだろ?」
「わかったにゃ。」
カインは、スズに了解をとって、スキルの部分も確認した。そして、予想通りそこには転移に関する項目が載っていたのだった。
P『戦闘民族君Ⅲ』
戦闘民族君も今回で三回目。もはや主人公がある惑星で習った瞬間に別の場所に移動できるスキルだ。師匠のサングラスを一瞬で取ってきて仲間を脅かせたあのシーンを覚えているだろうか?と言っても今回は規定の金額に到達していない為、制限がかかる。回数は本来は魔力がなくなるまで無制限で使えるが、一日に1回の制限となる。又、距離も本来は一度行った事のある場所なら距離関係なく瞬間移動できるが、10m以内の制限が付く。この制限は金貨500枚寄付する度に解除される・・・多分。
「すごいっす。本当に転移魔法を取得してるっす。さすがカイン様っす。」
「ああ。これが俺のアルファベットの神の祝福だ。全部で26個こういった感じで神の奇跡を解放する事ができ、解放した神の奇跡のスキルを使う事ができるんだ。今回が16個目だから、後10個だな。できればスズの人化のスキルも入手できるように教会にお祈りする時にはスズも一緒に祈ってくれよな。」
「わかったっす。」
「だけどカイン。距離と回数に制限がついてるにゃ。」
「そこはしょうがないだろ。本来なら使う事もできなかったんだ。10m以内で一日1回だとしても使えるだけありがたいよ。それに金貨500枚寄付したら、距離か回数が解除されて、金貨1000枚寄付したら両方解除される感じだろ?感謝する事はあれ、悲しむ必要はないだろ?ラックも次に教会に行ったら女神様にちゃんとお礼してくれよ。」
「わかったにゃ。たしかに転移魔法が使えると何かあった時に役立つにゃ。」
「ああ。敵の後ろに転移して首スパッ。なんかは憧れるしな。」
「アタシも転移魔法使いたいにゃ。カインばっかりずるいにゃ。」
「ラックだってキャットシーフの神の祝福があるじゃん。もしかしたら今後何かスキル覚えるかもよ。それを言えば、スズだってゴッドノイヤシの神の祝福がある。スズは俺の神の奇跡を使わなくても人化できる可能性だってあると俺は思ってるよ。」
「たしかにそうにゃ。アタシの神の奇跡もカインと同じ七文字祝福だったにゃ。うずまきのだってばよのアニメでもたしか瞬間移動できるスキルがあったはずにゃ。アタシも覚えるかもしれないにゃ。」
「僕も人化を覚える事ができるっすか・・・がんばるっす。」
「一応二人のステータスも共有しておこう。無事に学校実習の依頼が終わったから、又ダンジョン攻略を再開する予定だしね。」
カインは、ラックとスズのステータスを公開した。普段、他人の神の祝福は見れないが、二人の神の祝福を教えてもらったからなのか、カインの鑑定内容に神の祝福欄が新たに増えていた。
名前:ラック
年齢:13歳
種族:猫の獣人
神の祝福:キャットシーフ
能力:B
成長率:S
レベル:51
体力:B
魔力:E
筋力:C
知力:B
敏捷力:A
耐久力:B
精神力:C
運:S
名前:スズ
年齢:1歳
種族:スペシャルスライム族
神の祝福:ゴッドノイヤシ
能力:E
成長率:S
レベル:40
体力:D
魔力:D
筋力:E
知力:D
敏捷力:E
耐久力:D
精神力:E
運:S
ちなみに、鑑定結果には使えるスキルは表示されていない。表示されていないだけで、ラックは爪から斬撃を飛ばせるし、スズは言語理解と火の息のスキルを使う事ができる。もちろん鑑定結果に表示させることも可能だ。
「アタシもようやくレベル50を突破したにゃ。カイン。明日からは最下層を目指すのかにゃ?」
「まだ地下30階だからとりあえずは地下40階だな。最下層に行くまでにスズのレベルを50以上にはしたいところだ。大器晩成型ならレベル50を超えたぐらいから急速に能力が上がるはずだからな。理想を言えばスズには遠距離を担当してほしいと思ってる。ラックが前衛、俺が中衛でスズが後衛だ。」
「がんばるっす。」
そうして、久々の神の奇跡解放イベントを終えたカイン達は、明日からのダンジョン攻略に気合を入れて眠りにつくのだった。
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