第65話 新しい神の奇跡Lは・・・
帰還玉に各種アイテム類、新しい武器と防具を手に入れたカインとラックは、本日のメインイベントの為、教会へ来ていた。
「残りの金貨100枚全て寄付するにゃ?」
「ああそのつもりだよ。シフォンに来る前に金貨50枚寄付してるから後金貨50枚寄付すれば次の神の奇跡は開放されるけど、その後の事も考えないとね。」
カインは、アイテムボックスから金貨100枚を取り出し寄付箱に入れて女神様に祈った。
(女神様ようやく金貨100枚以上安定して稼げるようになりました。これからドンドン必要額が増えてくるのでもっともっと稼ぐ必要はありますが、順調に強くなってますので、今回も良い神の奇跡をお願いします。)
『寄付金額が2,048,000ガルを突破しました。神の奇跡Lが開放されます。』
「よしラック。無事に神の奇跡Lが開放されたぞ。」
「おめでとうにゃ。なら早速帰って予想タイム&結果発表の時間にゃ。」
いつものように、予想タイムで出すネタを考えながら宿へ帰ると、早々にラックが予想を伝えてきた。
「今回アタシの予想は海賊王のマンガにゃ。あのアニメは今日本で一番有名にゃ。映画にもなったにゃ。新時代はこの未来にゃ。カインのチートで世界中みんな変えてしまえばいいにゃ。」
「それって・・・」
(さすが不思議黒猫。最新を抑えつつ映画にも歌にも詳しいな。)
「でもラック。あれならどんなチートだと思うんだ?けっこう特殊能力持ち多いだろ?定番ならギアだけど、身体強化Ⅱとかか?」
「それもたしかにおもしろいにゃ。だけどアタシは、あえて黒足を推すにゃ。つまり料理人にゃ。カインも言ってたけど、冒険して稼がなくても料理がおいしければお金を稼げるにゃ。砂糖も卵もカインのアイテムボックスには大量に入ってるにゃ。それでおいしいデザートを作れば億万長者もすぐにゃ。」
「内政チートか・・・たしかにそれも考えたよ。そう言ったチートがくれば考えても良いな。今は俺が御菓子とかスイーツは全く作れないし、作り方もわからないからどうしようもないけど、今後そう言った金稼ぎも必要だよな~。」
「料理系ならグルメ時代の美食屋とか、クッキングするお父さんとか、美食のクラブを作ってる有名人の話もあるけど、有名所は必ず来ると予想して海賊王のアニメにしたにゃ。それでカインは今回は何だと思うにゃ?」
「そうだな~・・・」
(たしかにラックの予想は良い線行ってる。異世界チートの鑑定やアイテムボックスの定番を抑えてるんだ。アニメだって定番を持ってくる可能性は高いよな・・・あと定番のアニメって何があったかな・・・そういえば俺が持ってた漫画ってサッカーとか野球とかバスケみたいなスポーツ系が多かったよな。でもスポーツ系か・・・異世界とは相性が良くないから選ばれる可能性は少ない・・・か。ならやっぱり転移系だよな。三度目の正直っていうし、未来の猫ロボット君、戦闘民族君、宇宙戦艦、他には・・・)
「俺は、やっぱり転移魔法だな。何度も言ってればその内当たる気がする。当たるまで回せばもはや確率は100%ってガチャ廃人が良く言ってただろ?」
「それは危ない思考にゃ。それで転移魔法は何のアニメから手に入れるんにゃ?」
「エスパーな女の子って言いたいところだけど、あれは俺あまり知らないから、マイナーだけど、ペガサスの戦士のアニメはどうだ?牡羊座の黄金戦士はテレポートを使ったはずだ。まあ知ってる人は少ないかもしれないけど・・・」
「マイナーにゃ。アタシはエスパーな女の子の方がわかりやすいにゃ。でも転移魔法の定番はやっぱり青い猫ロボットが一番有名な気がするにゃ。」
「だよな~。ほしい道具は?とかけっこう考えたりしたもんな。って話がずれそうだな。よし予想が出た所で詳細の確認だ。」
カインは、ステータスを確認した。レベルの事もあるのでラックも同様に確認する事にした。
名前:カイン
年齢:12歳
種族:人
神の祝福:アルファベット(寄付金額2,580,000ガル)
※次回4,096,000ガルで神の奇跡解放
神の奇跡:
A『如月花院君』:前世の記憶
B『名探偵君』:鑑定
C『戦闘民族君』:成長率SS
D『未来の猫ロボット君』:アイテムボックス
E『世紀末覇者君』:身体強化
F『動く城君』:魔法
G『美少女戦士君』:黒猫
H『戦闘民族君Ⅱ』:気配察知
I『天空の城ラ君』:極大消滅魔法『バース!!』
J『ゲゲゲの鬼君』:猫の人型化
K『元気100倍アンパン君』:状態異常耐性
L『海賊王の大秘宝君』:???
能力:B
成長率:SS
レベル:40
体力:B
魔力:B
筋力:B
知力:B
敏捷力:C
耐久力:B
精神力:B
運:B
名前:ラック
年齢:12歳
種族:猫の獣人
能力:C
成長率:S
レベル:30
体力:D
魔力:E
筋力:D
知力:D
敏捷力:B
耐久力:D
精神力:D
運:S
二人はカインのステータスを見て、固まった。なぜなら、そこには『海賊王の大秘宝君』とあり、それは先ほどラックが予想したアニメと同じだったからだ。
「当たったにゃ。さすがアタシにゃ。運Sの能力は伊達じゃないにゃ。」
「まさかあれほどあるアニメの中でドンピシャで当てるとは・・・さすがラックだな。でも能力まで当たってるとは限らないぞ。さっきもいったけど、あのアニメには悪魔の力を持った人がたくさんいるからな。」
「わかってるにゃ。アタシも他にどんなチートがあれば便利か今から考えるにゃ。能力予測タイムの始まりにゃ。」
ステータスを確認し、詳細を確認する前のお楽しみの能力予想タイムが始まったのだった。
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