ツンデレ幽霊は、寝かさない!!

晶の華

第1話 ツンデレ幽霊ちゃんを堪能せよ


ドアを開けると、いた。というか、目が合った。

ホラーが苦手な自分にとって、それはとても驚いた。


まぁ、目が合った「それ」が幽霊の時点で、ホラーが苦手もないのだが。

「はぁ??何、びっくりしてんの!」


『そりゃあ、びっくりするでしょ。玄関開けたらだれもいないと思ってたのに、いるんだから。』


「意味わかんない!私が、玄関の方向いて、床に座ってたら、いけないわけ!??」


『違う違うそうじゃないってば』


「違う違うそうじゃないってそうにしか聞こえないし!」


『そうじゃなくて、、、もう、ほんとになんなんだよ、、、寝てると思ったら、床に座り込んでさ。』


「ほんとにもう、心配したんだから。」


何か言ったか、、、?聞こえなかった、、、

でも、突っ込むと怒られるな、これ。


『顔赤くない?熱?大丈夫?あれ、幽霊って風邪ひくの?』


「顔赤くないし!!風邪もひいてない!なんもないから!ただのきまぐれ!」


「それに、床に座ってるぐらい、幽霊だってするわ!」


『待ってくれてたんじゃなくて、、、?』


「ま、待ってたらなんか悪い?」//小さい声で、甘えるように


いきなり手をつかまれ、ベッドに強制連行されそうになる。

み、美緒さん、、、??


「もういい!今夜は、ずっと私の横にいてもらうから!ほら、ベッドいくよ」


『まってまって、意味わからないし、お風呂入ってないって!』


「風呂なんて1日ぐらい大丈夫よ!」


力を振り絞って、止まる。


「なに。」


『好きだからこそ、匂いぐらい気にするでしょ?美緒、たまに、自分勝手すぎるよ。』


汗をかきやすい俺にとって、匂いは、絶対気になるものだ。万が一、汗が幽霊だとしても美緒についたら、悲しくて泣いちゃうかもしれない。


「違う!す、好きだから、匂いまで気にならないの!わからないの??」


「もう、ベッドいくよ!!」


もう我慢ならず、今日一番の力を出し、お風呂に直行した。


「あ、ちょっとっ!」


逃げるように、ドアを閉めてしまったため、美緒を傷つけてしまったかもしれない。でも、美緒が悪いんだぞ?美緒が。



「風呂入っちゃった、、、なんでいつもこうなのかな、、、女の魅力ってやつが足りないのかな、、、好きなのに、空回りしちゃう、、、」




美緒を刺激しないように、静かにドアを開ける。

ドアを開けた瞬間、しゃがんでいたであろう美緒がしたから、頭、胸にダーツしてくる。


「やっと風呂から出た!遅い!!ほらベッドいくよ!!」

『え、っちょ。待ってって。』


どれだけしたいんだ。性欲お化けですかね。そういうお年頃ですか、、、?


部屋に入ったかと思えば、ベッドに押し倒される。


「覚悟してね。寝かさないから」


ああ、俺は、今、幸せの最高潮にいるようです。



――あとがき――


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