VS西部警部補
「私の名前は何でしょう?」「西部警部補、ですね。」「下の名前は?」「あっ!」
「あっじゃないでしょう。やっぱりいい加減だな、噂にたがわず。」
「あっと、西部道雄さんです。西部道雄警部補。」「今、考えたんですよね。」
「今、考えました。あっ。」
「高速エリア署刑事は、いいですけどね。何ですか?『片づけ隊』って。片付けたくはないですよ、別に。」
「あ。そういう意味では無くて、EITOでは逮捕は出来ても連行取り調べは出来ないので・・・。・」「分かってますよ、連携して警察に委ねる、という役割分担ですよね。」
「はい。」「『かたづけたい』はないでしょう。お掃除の民間サービス会社の社員じゃないんですからあ。」
「ネーミングは・・・検討中です。」「検討中?『どこかのえらいさん』みたいな逃げ方ですね。で、私の出番がかなり少ないんけど。手、抜いてます?橋爪さんはともかく、青山さんも出番少ないそうじゃないですか。健忘症ですか?認知症?」
「あ。西部さんの話は『大文字伝子が行く223』で出ますよ。メインです、メイン。」
「ほんとかなあ。スルーしたら、イタコ呼びますよ。知り合いにいるんですよ。」
「イタコ・・・口寄せですか。」「あんたのご先祖さんに説教して貰います.覚悟してね。」
西部は、ドアを乱暴に閉めて出て行った。
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