第246話 先鋒にて激突! (6)
「こちらのミュイ隊の突撃の勢いを遮断、阻止するべく、先鋒に槍隊が構え。その後ろに弓隊が控えています」
「そうか、ありがとう。貴殿のお陰で良い参考になった。本当に有難う」
私は御方が用意をしてくれた腕利きの物見にお礼を告げると。
「皆~! 停止ー! ミュイの足を停めるように~!」と。
我が軍に指示を出し、私も停止をすれば。
私はミュイの手綱を引っ張り、踵を返して後ろを振り返る。
だから私の兄や姉──。
弟、妹、従兄弟に、はとこ……。
そして私の御方が、新たな臣下としてつけてくれたインプとゴブリンのライダーと呼ばれる騎兵隊が一斉に停まる! 停止をするから。
「……ん? エリエ、どうした?」と。
私の隊の副将をしているウォンが首を傾げる。
「エリエ、ウォン言う通りだよ。どうしたんだい? 急に兵の足を止めてさ?」
本来は私やウォン──。
ウルハに長達の姉に当たるエルムもウォンに続いて、指揮官に当たる私に尋ねてきた。
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