第224話 僕のヒロイン様は? (5)
僕は啞然、呆然したはないから。
直ぐにこいつがしたことが、何となくだがわかってきた僕だから。
「はぁ~」と。
僕は大きな溜息をつきつつ。
「シルフィー。こう言った、大事なことは。夫である僕に一言相談してから行動しろ。わかったな?」と。
シルフィーへと呆れ声で告げると。
「みんな、領内へと戻ろう。戦の準備をしないといけないから」と、下知をだす。
まだ不満のある顔をしているフェインとルイジに対しては。
「二人とも帰るよ」と。
二人の括れた腰に僕の二の腕を左右に、両手に花仕様で強引に歩き始めるから。
フェインとルイジの二人も、これ以上僕に問うだけ無駄──。
自分達もシルフィーに負けないように作る物を作らないとダメだと言った顔をしつつ歩き始めるから。
「あなた~。正妻である~。わらわを置いていかなで~」と。
僕の女神さま……。
う~ん、どうやら、僕のメインヒロインさまは、アイカやフェインではなく。
僕のことを日本から召喚をしたエルフの長がつくほど麗しい女神……。
そう、甘え上手のシルフィーだったようだねと。
僕はやっと気が付いたのだ。
だから僕は女神さまへと。
「バカ~、トロトロしないで早くこい!」とだけ告げる。
するとアイツは、自身が騎乗してきた怪鳥ミュイを放置したままで。
僕の背へと慌てて抱きつき、甘えてきた。
だから僕は致し方がないので。
僕だけの女神さまを背負いつつ城郭内へと向かうと。
これまた何故かタイミングよく。
本国からの謀反を起こした領主への討伐命令の文が届けられる。
だから僕は、バカ女神の可愛い耳をガブリ! と噛み。
「お前、何かしたな?」と呻り、問う。
◇◇◇
第1章完結
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