第8話サラ金地獄
「大原くんお金貸してよ?君は大企業の営業だから給料イイでしょ?取り敢えず50万円明日までに貸して!」とかく借金を無心する人間は、他人事の様に軽く頼んで来るけど、相手の痛みなどこれっぽっちも忖度出来る能力を持ち合わせて居ない。ましてや断ると貸してくれないあいつが悪い!と、逆恨みする人間が多いものだ。
若い頃の僕は頼まれたらイヤと言えないでいた。貸すほどの蓄えはないし、友人に頼まれたら何とかしてやりたいと思うのが本人の欠点でサラ金に50万円借りて友人に渡した。
しかし、彼らは約束を守らない人達だった。
神経が疑われる!自分さえ良ければ良いのか?僕なんか友人の約束は絶対死守するが・・・。
しかも返済期日は今日!
どうする?別のサラ金から50万円借りて最初に借りたサラ金に返済した。
そんなこんなで出来た借金は合計3千万円。
買ったばかりのライオンズマンションのローンとサラ金の返済が重なり、
文字通り借金で首が回らない!という事だ。
サラ金の追い込みは執拗だった。
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