第3話甘い共同経営
共同経営は、始めた時から失敗していた。
幽楽人(かすかがくと)は細やかなビジョンさえも持ち合わせて居なかった。
当時の法人立ち上げの資本金は有限会社300万円 、株式会社1000万円と、決まっていた。
「個人商店でチマチマ遣らんと会社を立ち上げてドドーン!と遣ろうや!」こうして二人は勤務先に出入りしている銀行に300万円を借り入れ有限会社の登記を実行して、大原輝(おおはらあきら)が、社長に、幽楽人(かすかがくと)が専務に納まった。資本金を用意するのに借り入れ金を使う短絡的思考では始めの一第歩がレールを外れていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます