異世界転生して毎日ずっとゲーム。俺も皆も毎日ずっとゲーム。チートスキルはなくても☆7キャラ所持スタートなのでなんとかなると思います

甘いからあげ

第1話  前世の両親は毎日ずっとゲームしてたので異世界転生したら毎日ずっとゲームしてない両親お願いします。「私、女神じゃないから」

 俺の両親は、ずっとゲームをしていた。毎日ずっとゲームをしていた。

それが普通ではない事なんて、誰でも分かるだろう。

まぁ、だからと言ってどうやら俺は死んだようで、そんな両親ともさよならだ。異世界転生というやつらしい。

前世の記憶も知識ももう曖昧だ。俺は前世で何をしてたんだろうか。

目の前には女神のような存在がいる。服も装飾も髪型も分かりやすく女神でむちむち豊満な所も実に女神だ。

これは女神に違いない。

来世は毎日ずっとゲームしてる両親は辞めてほしいな。それを女神にお願いしておこう。

 「来世は毎日ずっとゲームしてる両親は辞めてね女神」

 よし、チートスキルAランクスキル絶対回避なんて欲求してるわけじゃない。これぐらい叶えてくれるだろう。

大体、異世界転生した先にゲームなんてあるのか。そりゃトランプチェス将棋ボードゲームなんかあったとしても、中々そう非電源ゲームを

毎日ずっとやる両親なんかには当たらないだろう。

 「貴方の来世の両親ね、毎日ずっとゲームしてるわよ」

 は、はあぁ!?

 「ふざけすぎでしょ。俺の前世の両親毎日ずっとゲームしててね。それが嫌で来世はって言ってるんだよ。

なんだよこれ嫌がらせでしょ。そんな偶然ないでしょ」

 こんな異世界転生あってたまるわけないよ。

 「あのね、異世界といってもまったく繋がってないわけじゃないの。貴方の前世とまったく別の来世になんてなりっこないのよ。

まったく繋がってない世界に転生できるわけないでしょう」

 はぁ?異世界との繋がり?まったく別の来世になんてなりっこない?

そんな事言われても、俺は前世で何をしてたのかもさえ覚えていない。

 「そんな理屈あるかなぁ。異世界転生物ってそんな理屈あったかなぁ」

異世界転生の常識から外れた説明だ。異世界転生だよ。

 「それとね、私女神じゃないから」

 じゃあなんなんだよ貴女は。

 「え、女神じゃないの貴女。女神っぽいしこういうのって来世までの間に女神がいて何かチートスキルくれたりお願い聞いてくれるんじゃないの」

 じゃあなんなんだこの人。女神のコスプレするのが性癖のむちむちエロババァかな。

 「この女神っぽい服は支給品だし、この女神っぽい髪型にするための美容院代も経費で落ちるし、職業柄女神っぽくしてるのよ。

勿論美容院に行ってる時間も勤務時間でちゃんと給料出るし、タクシー代も経費よ」

 職業コスプレイヤーババァか。異世界転生したら職業コスプレイヤーババァが母親とか嫌だし、それに比べたら来世でもずっとゲームしてる両親でもまぁいいか。

いやよくないけど。

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